ばい煙とは

カテゴリ: 環境

読み: ばいえん

 ばい煙とは、一般的には工場などで燃料(石油など)などを燃やしたときに発生する「すす」(煤)、「煙」を指すが、「大気汚染防止法」(1968年施行)ではこれを「硫黄酸化物」、「ばいじん」(煤塵)、「有害物質」と定義して排出を規制している。

 ばいじんは、ボイラーや電気炉等から発生するすすや固体粒子を指す(物の破砕など燃焼等以外で発生する固体の粒子状物質は「粉じん」)。有害物質としては、カドミウムおよびその化合物、塩素および塩化水素弗素、フッ化水素およびフッ化珪素、鉛およびその化合物、窒素酸化物が指定されている。

 ばい煙発生施設としては、ボイラー、ガス発生炉、加熱炉など32の項目に分けて、一定規模以上の施設が「ばい煙発生施設」として定められている。
 ばい煙の排出基準は大別すると以下があり、それぞれの基準について、量規制、濃度規制、総量規制の方法がある。
・一般排出基準:ばい煙発生施設ごとに国が定める基準
・特別排出基準:大気汚染の深刻な地域で新設されるばい煙発生施設に適用されるより厳しい基準(硫黄酸化物、ばいじん)
・上乗せ排出基準:一般排出基準、特別排出基準では大気汚染防止が不十分な地域で、都道府県が条例によって定めるより厳しい基準(ばいじん、有害物質)
・総量規制基準:上記の施設ごとの基準のみでは環境基準の確保が困難な地域で大規模工場に適用される工場ごとの基準(硫黄酸化物および窒素酸化物)
 
 大気汚染防止法はばい煙排出者に対し、排出基準に適合しないばい煙の排出を禁止し、故意、過失を問わず違反者に対して刑罰を科すことができる。また、都道府県知事または大気汚染防止法で定める政令市の長は、排出基準違反の排出者に対して、ばい煙の処理方法等の改善や一時使用停止を命令することができる。

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