ガルとは

カテゴリ: 地震

読み: がる

 ガルとは、人間や建物にかかる瞬間的な力、加速度の単位で、地震の揺れの大きさを表す単位となる。記号は「Gal」、語源はイタリアの天文学者・ガリレオ・ガリレイから。

 地震の観測地点で、地震動の加速度が1秒間にどれだけ変化したかを表し、速度が毎秒1cmずつ速くなる加速状態が1ガルとなる(1ガル=1センチメートル毎秒毎秒=1cm/s²)。ちなみに、地球表面で物体が自由落下するときの加速度(地球の重力の加速度)はおよそ980ガルとなる。

 地震の場合、ガルが大きいほど揺れが激しいことを示すが、建物などの被害は地震の周期や継続時間に影響を受けるため、必ずしも震度や被害とは直接結びつかない。例えば、震度7を記録した阪神大震災では最大900ガルだったが、新潟県中越沖地震では、柏崎刈羽原発で最大2000ガルを計測したとされる。
 また、2008年6月の岩手・宮城内陸地震で最大加速度4022ガルが記録され、世界最大加速度としてギネスに認定されたいっぽう、東日本大震災での最大加速度は2933ガル、関東大震災では300~400ガルだったとされている。

 なお、一般的に地震の大きさは表わす指標としてマグニチュード(M)と震度があるが、マグニチュードは地震そのものの規模を示すもので、1地震について1つの値で表わされる。
 震度は、ガルと同じく観測地点での揺れの大きさを示すもので、観測地点ごとに数値は異なる。気象庁が発表する震度は、測定した加速度を揺れの周期などで補正し、一般の人が感覚的にわかりやすいように7段階の震度階級にあてはめて発表している。

 このほかに、カイン (Kine)という単位も最近使われる。1カイン(cm/s)は1秒間に1cm動いたことを意味し、ガルが瞬間的な加速度であるのに対して、カインはガルに時間を掛けてエネルギーの大きさ、地震の強さを示す。カインのほうが建物の被害状況をよく表現するとされ、地震の建物への影響をみるときは、カインを用いるケースが多くなっている。

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