ゲリラ豪雨とは

カテゴリ: 風水害

読み: げりらごうう

 ゲリラ豪雨とは、大都市のヒートアイランド化によるとみられる局地的・突発的な集中豪雨を言う。もともとは新聞記事に表れた用語で、気象学的に明確な定義づけはなく、気象庁の予報用語には「ゲリラ豪雨」はない。
 しかし近年、新たな都市型災害の典型事例となっており、予測がむずかしい「局地的豪雨」の特徴を持ち、警戒を要する気象現象である。

 夏季、大都市では排熱(エアコン、自動車エンジン、太陽熱で熱せられた建築物・道路のコンクリート、アスファルト舗装など)によって郊外地域よりも3度~4度気温が高くなり、このため強い上昇気流が生まれ、これが積乱雲の発生につながりやすくなると言われている。

 通常の豪雨では、積乱雲の発生・発達・移動を観測・予測できるケースが多いので予報・警報を出せるが、その場で発生・発達する積乱雲は、発生から降雨まで短時間に推移するので対応が間に合わない。
 気象庁はこれに少しでも対応するために監視体制の強化・情報提供の迅速化などを図っている。そうした防災情報には、1時間先までの竜巻等突風の起こりやすさ、雷の活動度、降水の強さの分布を10分(降水は5分)ごとに発表する「ナウキャスト(雷、竜巻、降水)」や、大雨警報発表時に、現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような稀にしか観測しない雨量(数年に1度程度しか発生しないような短時間の大雨)を知らせる「記録的短時間大雨情報」がある。

 突発的・局地的豪雨に対しては、住民は自助による防災、自らの判断で安全確保を図ることが重要となる。積乱雲が近づく兆しを感じたら、川・崖・低地など危険となる場所に近づかない、市町村からの避難情報に注意する、そして「ナウキャスト」で状況を随時確認したい。
 なお、空の様子のチェックポイントには、真っ黒い雲が近づき周囲が急に暗くなる、雷鳴が聞こえたり雷光が見える、ヒヤッとした冷たい風が吹き出す、大粒の雨や「ひょう」が降り出すなどがある。このような状況では、各自が自らの判断で身を守ることが重要であり、丈夫な建物にしばらく避難するなどの防災対応が求められる。

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