三宅島噴火(2000)とは

カテゴリ: 災害教訓

読み: みやけじまふんか(2000)

 三宅島噴火とは、伊豆諸島の三宅島・雄山(おやま)を中心とする噴火活動を言うが、ここではとくに「全島(民)避難」に至った2000年噴火災害を指す。

 三宅島は東京から南に約200kmの伊豆諸島に位置し、雄山を最高峰とする水深300~400mの海底からそびえる火山島である。海面より上では、ほぼ円形に近い直径約8kmの山体を形成する。三宅島は気象庁による「常時観測対象火山」に指定されている。
 いっぽう、島全域が富士箱根伊豆国立公園となっており、行政区画は島全体が東京都三宅村に属する。人口は、「全島避難」前は3855人(2000年1月)、最新データで2722人(2013年4月現在、三宅村住民台帳より)となっている。

 三宅島火山は、活発な火山活動を断続的に繰り返しており、30年前の1983年にも「割れ目噴火」による噴火活動で大きな被害を出している。
 2000年6月27日に始まった一連の噴火活動で、7月には雄山を中心に陥没が発生し、直径約1.5km、深さ約500mの小規模なカルデラが形成された。山腹には数多くの側火口も見られ、島の西側海岸近くで小規模の海底噴火も続いた。
 8月29日には低温の火砕流も発生して山腹を流下、この事態を受けて東京都は9月1日、全島民の避難を決定、三宅村は島外避難指示を発令し、9月2日~4日にかけて全島民約3800人が本土へ避難した。

 9月以降は顕著な噴火活動は少なくなったが、陥没した火口から大量の火山ガスが放出される状況が現れた。火山ガスは呼吸器疾患のある人には危険な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)で、多いときは1日当たり3~5万トンも観測された。その後、徐々に低減傾向を示したが、島民の帰島を阻んでいた。
 しかし、放出量が減ったとはいえ火山ガスが残る状況ではいつまでも帰島できないことから、2004年秋以降0.2~0.5万トン程度で推移したことから、三宅村はさまざまな安全対策を講じたうえで2005年2月1日に全島避難指示を解除、2月2日には帰島第1陣が4年5カ月ぶりに三宅島に到着した。
 三宅村は島の約4割にあたる面積を立入り規制区域に指定、島内の十数カ所に火山ガス観測点を設け、ガス濃度に応じて注意報・警報を発令することにした。また、緊急避難のための避難施設を整備したほか、すべての島民が常にガスマスクを携行することを義務づけている。

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