初期消火とは

カテゴリ: 火災

読み: しょきしょうか

 初期消火とは、出火の初期の段階で、その付近にいる人などが、応急的に消火作業を行うことを言う。
 火災は一般的に、ごく小さな火種から、徐々に大きな火災へと時間的経過をたどって拡大する。そこで、小さな火災(火事)のうちに消火してしまえば、被害を最小限に抑えることができる。

 屋内の出火の場合は、天井に燃え移ったり、あるいはふすま・カーテンなどに燃え移ると消火は困難になるとされ、その前に火を消し止めることが重要となる。
 ちなみに、木造家屋の場合、出火してから2分前後で壁板、ふすま、障子などの立ち上がり面に燃え移る、約2分30秒(出火の場所や状態によってはさらに早まる)で天井に燃え移る、約5分後には隣室各部屋へ延焼、約7分後には2階の天井も燃え出し、全焼まで約20分――という目安がある。
 いっぽう、ほとんどの火災では、火災通報から15分以内に消防隊による消火活動が開始されている(95%)ので、できるだけ早い段階で119番通報をするべきである。

 初期消火にあたっては、まず周囲に大声で出火を伝え、119番通報を行い、同時に高齢者や子どもに危険を伝えて避難を促す。初期消火が可能と判断したら消火作業の協力者を求め、作業にかかる。

 初期消火作業には、手近の消火器や三角バケツを用いるか、可能であれば水道水や風呂水をバケツなどで汲んで火元に投じる。手元に水・消火機器類がなければ、緊急的にざぶとんや冬物コートなどで出火箇所で被って(燃焼を促す空気を遮断)燃焼速度を抑えるなどして、消防隊の到着を待つ。
 初期消火の限界を判断することはむずかしいが、自らの身を守ることが最優先である。避難するときは、できれば燃えている部屋の窓やドアを閉めて空気を遮断し、すみやかに安全な場所へ移動する。

 なお、消防法に「火災を発見した者は、遅滞なくこれを消防署に通報しなければならない」とあり、119番通報はもとより、初期消火で鎮火しても、火災を発見した人は消防署に通報する義務がある。

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