化石燃料とは

カテゴリ: 環境

読み: かせきねんりょう

 化石燃料とは、動物や植物の死骸が地中に堆積して長い年月の間に変成してできた有機物の燃料で、石炭、石油、天然ガスなどを指す。その燃焼に伴い、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素や、大気汚染の原因物質である硫黄酸化物、窒素酸化物などが発生し、資源としての埋蔵量にも限りがあるため、化石燃料に代わる新エネルギーの開発が急務となっている。

 石炭は3億6000万年以上前の古生代の石炭紀に生息していた植物の遺骸などが地中に埋没し、炭化したもの、石油はプランクトンなどが地下で高圧によって変化したもの、天然ガスは海底の泥のなかの動植物が地熱や圧力を受けて分解してできたものというのが定説となっている。

 化石燃料を人間が利用し始めたのは18世紀に起きた産業革命以後である。当初は石炭が使われ、やがて石油が利用されるようになった。最近では比較的クリーンなエネルギーとされる天然ガスの利用も進んでいる。しかし、いずれも再生産することのできない有限性の資源であり、化石燃料をこのままのペースで消費していくと、石炭は約164年、石油は約41年、天然ガスは約67年で枯渇するという予測がある。

 このため、化石燃料をクリーンに使うための技術開発が進められるいっぽう、原子力エネルギーのほか、太陽エネルギーや風力などの自然エネルギーの活用技術が進められている。しかし、原子力エネルギー技術は安全性という大きな課題を抱え、自然エネルギーは化石燃料の代替エネルギーとなるまでには時間を要し、化石燃料に対する需要は当面変わらないとみられている。

 ちなみに近年、シェールガスという頁岩(けつがん)と呼ばれる堆積岩の層から採取される天然ガスが注目されている。頁岩からのシェールガス回収には高度な採掘技術が必要とされていたが、採掘技術が確立され「シェールガス革命」と呼ばれる。とくに北米では、2020年頃には天然ガス生産量の50%がシェールガスになると予想され、「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートと共に”非在来型の天然ガス”として期待されている。
 しかし、こうしたエネルギー資源も化石燃料であることには変わりがなく、大量に長期に使用すれば二酸化炭素の排出量は増大し、温室効果を高めるとみられる。

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