土石流とは

カテゴリ: 土砂災害

読み: どせきりゅう

土石流とは、山腹の崩壊で生じた土砂と水(雨水や地下水)が一体となって流下する自然現象を言い、土砂災害の最大の要因となる。古来、山津波(やまつなみ)とも言われてきた。

 土石流は主に集中豪雨を主要因として発生する。
 土石流の特徴としては、岩のかたまり、石ころ、流木などを伴うものが多く、巨大な岩のかたまりが先頭に集中して回転するように盛り上がりながら流下することから、破壊力が大きい。

 土石流には、地震、火山噴火などが原因となって地すべりや山腹崩壊が発生し、その土砂が河川を一時的に閉塞して天然ダムを形成、その後、天然ダム内にたまった水が降雨などで水位が上昇して決壊して土石流化する場合もある。
 また、火山の噴火に伴う融雪による土石流(融雪泥流)の発生、火山湖の決壊や、地震による山体崩壊などに起因する土石流もある。

 土石流対策としては、砂防堰堤などのハード対策と雨量などを指標とした警戒避難対策、土砂災害に対する啓発・教育などソフト対策がある。
 日本国内には、土石流危険渓流に指定される渓流が約18万余もあり、砂防ダムなどの防災施設の建設が進められている。

 土石流の前兆現象として、普段聞きなれない大きな音や異様な音が聞こえる(山鳴り、石のぶつかる音など)、土や木の葉が腐ったような異臭がする、川の流れが急ににごり、流木が混じる、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、火花、土煙りが見える、“山が動く”、樹木がざわざわ動く……などがあるとされる。しかし、これらの前兆現象がないことは決して安全情報ではない。前兆がないまま土石流が発生することがあることを忘れてはならない。

 万一、渓谷の川を歩いているときに突然土石流が押し寄せてきたら、川の流れと直角方向(山側)に逃げることを心がけよう。川の下流方向に逃げでは、土石流に追いかけられることになる。

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