局地的豪雨とは

カテゴリ: 風水害

読み: きょくちてきごうう

 局地的豪雨とは、気象庁の気象用語で「局地的大雨」とされる豪雨で、「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨」を言う。
 積乱雲が急速に発達することによって起き、大雨や洪水の注意報・警報が発表される気象状態でなくても、急な強い雨のため河川や水路等が短時間に増水するなど、急激な状況変化により重大な事故を引き起こすことがある。

 局地的豪雨は、日本付近に前線が停滞しているとき(とくに梅雨期の終わりごろ)や、台風が接近しているとき、上陸したとき、また大気の不安定な状態が続いて次つぎと雷雲が発生するときに起こりやすい。

 局地的豪雨で起こり得る災害は、河川の急な増水・氾濫、家屋の浸水、道路の冠水、山崩れ、土砂崩れ、がけ崩れなどがある。
 都市では、市街がコンクリート化されて雨水の行き場がないことから、出水が激化する傾向にあり、地下街や地下室、標高は高くても低地・窪地であれば一挙に雨水が集まり、浸水に警戒が必要となる。

 通常の豪雨では、積乱雲の発生・発達・移動を観測・予測できるケースが多いので予報・警報を出せるが、局地的豪雨のように、その場で発生・発達する積乱雲は、発生から降雨まで短時間に推移するので対応が間に合わない。
 気象庁はこれに少しでも対応するために監視体制の強化・情報提供の迅速化などを図っている。そうした防災情報には、1時間先までの竜巻等突風の起こりやすさ、雷の活動度、降水の強さの分布を10分(降水は5分)ごとに発表する「ナウキャスト(雷、竜巻、降水)」や、大雨警報発表時に、現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような稀にしか観測しない雨量(数年に1度程度しか発生しないような短時間の大雨)を知らせる「記録的短時間大雨情報」がある。

 突発的・局地的豪雨に対しては、住民は自助による防災、自らの判断で安全確保を図ることが重要となる。積乱雲が近づく兆しを感じたら、川・崖・低地など危険となる場所に近づかない、市町村からの避難情報に注意する、そして「ナウキャスト」で状況を随時確認したい。
 なお、空の様子のチェックポイントには、真っ黒い雲が近づき周囲が急に暗くなる、雷鳴が聞こえたり雷光が見える、ヒヤッとした冷たい風が吹き出す、大粒の雨や「ひょう」が降り出すなどがある。このような状況では、各自が自らの判断で身を守ることが重要であり、丈夫な建物にしばらく避難するなどの防災対応が求められる。

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