津波(浸水)ハザードマップとは

カテゴリ: 津波

読み: つなみ(しんすい)はざーどまっぷ

津波(浸水)ハザードマップとは、津波から適切な避難をするのに必要な、津波の危険度、避難場所・避難経路、また、避難の判断に役立つ情報を住民に提供するマップ(紙の地図またはインターネット上にアップロードされた地図)を言う。
 一般的には都道府県が基礎資料を作成し、区市町村などが地域の実情に沿った具体的な「防災マップ」を作成する。「津波浸水予測図」、「津波防災マップ」などの呼び方もある。

 ハザードマップは、一定の条件・シナリオなどにしたがって予測を行った結果や、過去の被災履歴などに基づいて津波の浸水が予測される区域を示すもので、津波による災害の発生や被害の範囲を決定するものではない。また、浸水深は浸水区域内の平均的な値を示したもので、土地の凸凹や構造物の影響によって誤差があり、浸水深がさらに大きくなる可能性もある。また、浸水する深さの最大は、津波の第1波ではなく第2波、第3波が最大となるケースがあることに留意する。

 津波(浸水)ハザードマップは、浸水レベルが異なる(標高が異なる)地域データや避難場所情報などは基本情報として参考になるが、浸水が予測された地域の外が安全ということでは決してない。自然の営みが人間の予想を超えるからこそ災害は起こる。津波(浸水)ハザードマップの自分の場所が浸水区域外だからといって、それを安心情報としてはならない。

 東日本大震災後のテレビ報道(NHKテレビ。2011年3月20日報道)で、国道45号の被災地を走る車からのテレビカメラが、道沿いの「津波浸水想定区域“ここまで”」と記された道路標識の足元に津波で押し流されてきた家屋が留まっているシーンを一瞬映し出した。このシーンは、人間の「想定の限界」を象徴的に示している。命を守る防災の想像力は、“ここまで”であってはならない。その家屋は標識がなければ、もっと内陸奥深くまで流されていたはずだった。

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