深層崩壊とは

カテゴリ: 土砂災害

読み: しんそうほうかい

 深層崩壊とは、山崩れ・がけ崩れなどの斜面崩壊のうち、すべり面が表層崩壊よりも深部で発生し、表土層だけでなく深層の地盤までもが崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象を言う。
 ちなみに、崩壊は「表層崩壊」と深層崩壊に分けられ、表層崩壊でないものを深層崩壊と呼んでいる。

 深層崩壊の発生メカニズムは、降雨、融雪、地震などを原因とすることが多い。降雨による場合は、短時間降雨よりも長時間降雨に影響され、総降雨量が400mmを超えると増えるという指摘もある。

 深層崩壊のメカニズム解明が進んだのは近年のことで、2009年8月に台湾で発生した台風(モーラコット=2009年台風8号)災害を契機としている。
 モーラコット台風に伴う豪雨は総降雨量が最大3000mmにも達し、高雄縣甲仙郷小林村で発生した深層崩壊と天然ダム決壊の1事例で400名以上の人命が失われた。この深層崩壊について日本から調査団が派遣されて、メカニズムの研究が深まり対策の強化が図られることになった。
 わが国でも近年、深層崩壊が原因と認められる土砂災害災害が多く起こっている。直近では、2012年9月の京浜急行追浜駅~京急田浦駅間の土砂崩れ・脱線事故の原因は深層崩壊とされている。

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