環境放射線モニタリングとは

カテゴリ: 環境

読み: かんきょうほうしゃせんもにたりんぐ

 環境放射線モニタリングとは、放射線の環境への影響を調査するために「大気」、「水道水」、「農産物」などについて放射性物質を測定することを言う。

 環境放射線モニタリングには調査目的によって2つの意味がある。1つは、原子力発電施設、再処理施設等の周辺監視区域境界付近の放射線量率、土壌、陸水等の放射能濃度等を測定、評価することを意味する場合で、「周辺環境モニタリング」と同義となる。
 周辺環境モニタリングには、平常時のモニタリングと緊急時のモニタリングがある。自治体は施設周辺環境の住民の健康と安全を直接守る立場から周辺環境モニタリングを実施し、原子力施設の設置者は施設からの放射性物質の放出管理、施設管理などの立場から実施している。

 もう1つの意味は、放射線量率、積算線量の外部放射線を測定、評価するもので、空気、陸水、飲料水、陸上植物、畜産物、海水、海産物などの放射能濃度の測定を評価する「環境試料モニタリング」と対比される。

 東京電力福島第1原子力発電所事故により大量の放射性物質が環境中に放出されたことを受け、国は原子力災害対策本部のもとに設置されたモニタリング調整会議で「総合モニタリング計画」を策定し、関係府省、自治体、原子力事業者等が連携してモニタリングを実施している。
 震災から3年が経過し、モニタリング結果に大きな変動はなくなってきているが、東電福島第一原発の周辺地域などでは引き続き高い空間線量率や放射性物質濃度が観測されており、福島第1原発での汚染水貯水タンクからの汚染水漏えい等の発生などを踏まえて、引き続きモニタリングを実施している。

 また、国は、原子力発電施設等の周辺地域における放射線の影響および全国の環境放射能水準を調査するため、全国47都道府県における環境放射能水準調査や、原子力発電所等周辺海域(全16海域)での海水等の放射能分析、原子力発電施設等の立地・隣接道府県(24道府県)が実施する放射能調査等を支援している。このほか、米国原子力艦寄港にかかる放射能調査を実施している。

 なお、国内外での原子力災害や事故の発生や、海外での核実験が行われた際に国内の影響を速やかに把握するため、環境省では比較的人による影響が少ない離島などで、大気中の放射性物質、浮遊じん、陸水、土壌などを随時採取・分析して、一般環境中の放射性物質の濃度の変化を監視している。

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