竜巻注意情報とは

カテゴリ: 防災情報

読み: たつまきちゅういじょうほう

竜巻注意情報とは、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバーストなどによる激しい突風に対して事前に注意を呼びかける気象庁の防災気象情報のひとつで、近年のいわゆる「シビア・ウェザー(severe weather:激しい気象現象、極端な嵐)の多発を受け、2008年3月から運用が始まった。

 竜巻注意情報は従来の気象情報とは考え方が異なっているので、情報を受け取る際には注意が必要だ。まず、これは単独で発表される“竜巻注意報”ではない(注意報と注意情報の違い)。
 そして竜巻注意情報の大きな特徴は、積乱雲の下で「いま、まさに竜巻等の激しい突風の発生しやすい気象状況」で発表され、「情報の有効期間は発表から1時間まで」であること。ただし、注意すべき状況が続く場合には、竜巻注意情報を再度発表する。
 竜巻注意情報は、都道府県単位で発表され、そのなかで竜巻の発生する可能性の高いとされる地域を「対象地域」として明記する。この情報は防災機関や報道機関へ伝達し、気象庁ホームページの「気象情報」ページで知らせる。

 そのいっぽう、通常、竜巻注意情報発表までは、半日から1日前に「竜巻など激しい突風のおそれ」などの「気象情報」が先行し、数時間前に「雷注意報」で竜巻が明記され、それから0〜1時間前の竜巻注意情報の発表に至るというように、竜巻の発生の可能性に応じて他の気象情報や注意報(気象情報、雷注意報など)とともに段階的に発表される。

 竜巻注意情報の利用については、これが発表されたらまず周囲の空の状況に注意を払い、積乱雲(入道雲)が近づく兆候が確認された場合には、丈夫な建物に避難するなど、身の安全を図る行動を“主体的にとる”ことが期待されている。

 ちなみに、2012年5月6日に北関東を襲った竜巻は、竜巻注意情報が出ているなかで同時に異なる複数の場所で発生し、それぞれ多大な被害をもたらした。竜巻は、気象レーダーによる観測で発生の予測が可能なハザードであるいっぽう、現段階の技術では竜巻注意情報の的中率は極端に低い(1%とも)。しかし、竜巻防災の知恵として銘記すべきは、その予兆である雷注意報など周辺気象情報の予報精度は高く、竜巻の発生自体は決して“想定外”ではないということだ。

 雷と異なり、竜巻はもともと一生に一度遭遇するかどうかもわからない自然現象ではあるが、竜巻注意情報は、危険回避行動をとる受け手の判断に資する情報であり、その周辺情報(気象情報、雷注意報など)も含めれば、「平常より極めて高い割合で竜巻が発生する状況」を知らせる総合的な防災情報として有効であり、住民に広く伝えるべき防災情報だと言える。

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