紫外線とは

カテゴリ: 環境

読み: しがいせん

 紫外線とは、太陽光(日射)の一部であり、基本的な性質は可視光線と同じである。太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられ、可視光線よりも波長の短いものが紫外線である。紫外線(UV:Ultraviolet)は、波長の長いほうからA波・B波・C波に大別される。

 UV-A (波長315-400nm:nm=ナノメートル=10億分の1メートル)は、大気による吸収をあまり受けずに地表に到達し、生物に与える影響はUV-Bと比較すると小さい。
 UV-B(280-315nm)は成層圏オゾンにより大部分が吸収されて残りが地表に到達し、生物に大きな影響を与える。フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上の生物に有害な紫外線(UV-B)が増加し、生物への悪影響が増大することが懸念されることから、近年はオゾン層破壊による紫外線増加といった環境問題としての関心が高まっている。
 UV-C(100-280nm)は、成層圏およびそれよりも上空のオゾンと酸素分子によってすべて吸収され、地表には到達しない。

 紫外線は目には見えないが、季節や時刻、天候などにより紫外線の絶対量や日射量に占める割合は変化し、可視光線と同じように、建物や衣類などでその大部分が遮断される。
 人体に有害とされるUV-Bについては、紫外線の強さは、時刻や季節、天候、オゾン量によって大きく変わる。太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届き、1日のうちでは正午ごろ、日本の季節では6月から8月にもっとも強くなる。
 山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届く。標高の高いところに住む人たちは標高の低い土地に暮らす人と比較して紫外線の大きな影響を受ける。また、雪や砂は紫外線を強く反射し、スキーや海水浴で強い日焼けをしやすくなる。

 UV-Aは、UV-Bほど有害ではないとされるが、窓ガラスや雲を通過して皮膚の奥深くまで届き、長時間浴びた場合は細胞を傷つけ、しわやたるみなどの「肌の老化」を引き起こす原因になる。
 このように紫外線の浴びすぎは、時には良性、悪性の腫瘍(皮膚がん)や角膜炎、白内障等を引き起こす要因になることもあるいっぽう、紫外線の有用な作用として殺菌消毒、カルシウム代謝に重要な役割を果たすビタミンDの皮膚での合成などがある。

 ちなみに、紫外線と言えば「日焼け」が連想されるが、「日焼け」には、「赤い日焼け」(日焼けした直後のヒリヒリする日焼け、サンバーン)と、「黒い日焼け」(一般的に見られる浅黒い日焼け)の2種類がある(個人差がある)。紫外線は、曇り空でも、水のなかでも、涼しい高原でも防げないので日焼けは避けがたい。家のなかでも窓ガラスを通過し、また日焼け止めクリームは頻繁に塗らないとあまり効果は期待できない。
 したがって、紫外線の強い時間帯を避ける、日陰を利用する、日傘・帽子で防ぐ、袖や襟のついた衣服で覆う、サングラスをかける、日焼け止めクリームは頻繁に使う、などが有効な紫外線対策となる。

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