藤田スケールとは

カテゴリ: 竜巻

読み: ふじたすけーる

 藤田スケールとは、竜巻による被害の規模を表わす指標。日本人気象学者・藤田哲也(1920-1998年)が、米国シカゴ大学で竜巻やダウンバースト現象を研究、竜巻の規模の基準として1971年に「F(藤田)スケール」を考案、米国に定着させ、国際的な指標となった。
 藤田博士は福岡県出身、明治専門学校(現在の九州工業大学)を卒業後、東京大学で「台風研究」で学位取得、その後渡米した。

 藤田スケールは「Fスケール」(F Scale)と呼ばれ、被害が軽微なものから甚大なものまで、F0(ゼロ、風速17 〜 32m)から最大のF5(風速117 〜 142m)まで、風速と被害状況による区分・6段階がある。

 「Fスケール」は、米国では2007年から技術的に精度を高めた「改良藤田スケール」(Enhanced Fujita Scale、通称:EFスケール)を採用した。日本の気象庁は2007年の予報用語見直し時に、初めてFスケール(従来版)を予報用語として加えた。

 わが国で「竜巻等突風」対策が本格化したのは近年のことで、2006年9月に宮崎県延岡市(F2)で竜巻が発生して死者3名、同年11月に北海道佐呂間町(F3)で死者9名を出すなど、この年は竜巻災害による年間死者数が記録的な数字となり、2007年度防災白書が「2006年は竜巻災害の恐ろしさが強く印象づけられた年」と特記したことに始まった。
 直近では、2012年5月に茨城県常総市(F3)や栃木県真岡市、茨城県筑西市付近にかけての地域で竜巻(F1~2)が発生し、多大な被害が発生した。
 日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていない。

 なお、気象庁の「Fスケール」は予報用語としてF5までを採用しているが、藤田は想定不能のF6も設定し、“想定外”も取り込もうとしている。この姿勢は、東日本大震災でマグニチュード9.0の巨大地震や福島原発災害レベルを想定外とした“科学的知見”に比べれば、災害の本質を見抜いた科学者の想像力として評価される。

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