豪雪地帯とは

カテゴリ: 雪害

読み: ごうせつちたい

豪雪地帯対策特別措置法を定め、この法律に基づいて指定された地域を、「豪雪地帯」、また「特別豪雪地帯」と言う。

 法律に基づく豪雪地帯は24道府県532市町村(全市町村の約3割)、そのうち特別豪雪地帯は201市町村(同約1割)にのぼる。豪雪地帯の面積は全国土面積のほぼ半分51%(約19万平方km)、人口は総人口の約15%にあたる約2000万人(2010年10月1日現在、国勢調査)となる。

 このようにわが国が世界有数の豪雪地帯を擁することは、日本列島がユーラシア大陸東縁にあって、日本海という海水温の高い海を包むように起伏の大きい弧状列島が囲むという立地条件に起因している。したがって毎年冬の豪雪は避けられない気候環境にある。

 雪は、豪雪地帯では災害や生活に支障をもたらすものであるいっぽう、古来、「雪ぐ(すすぐ)=清める」存在であり、純白と静謐さで風物を包む様の美しさから日本人の情緒とも深く関わり、雪解けから春に向けて豊かな自然の恵みをもたらす貴重な“水資源”をもたらしてきた。

 しかし、雪害の側面から言えば、屋根の除雪作業での転落事故をはじめ雪崩など毎年多数の死者・負傷者が出ている。また、豪雪地帯の発電所や送電線あるいは鉄道、高速道路などに雪害トラブルが発生した場合には、連鎖的に都市部や非豪雪地帯にも深刻な影響を及ぼす可能性もあり、雪害は決して地域限定的な災害ではない。
 しかも豪雪は“想定内”の気象災害だが、現代の最先端科学技術をもってしてもいまだに有効な克雪対策はない。

 いっぽう、豪雪地帯では人口の減少傾向が全国平均と比べ顕著であり、高齢化率も全国平均と比べて高く、過疎化が進んでいる。さらに除雪の担い手となる建設業者数も減少しており、豪雪地帯における地域防災力の低下が大きな課題となっている。
 これまでの大雪から得られた教訓や大雪対策を踏まえ、除雪作業中の事故防止に向けた安全対策の徹底や、地域コミュニティの共助による雪処理活動などの取組みを着実に進めることで減災につなげたい。

 なお、2013年3月1~3日の北海道での暴風雪で、吹き溜まりやホワイトアウト現象(雪によって視界が白一色となり、方向・地形の起伏などが識別不能となる現象)が発生し、雪の中での遭難で9人の死者が出た。暴風雪への対処法の啓発、暴風雪予警報の伝達などが、新たな課題として浮上した。

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