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火星着陸をめざして NASAが“空飛ぶ円盤”の減速実験に挑戦 2度目の失敗

将来の火星着陸を目指してNASAが「空飛ぶ円盤」型の減速装置の飛行実験にチャレンジした。図は空飛ぶ円盤のイメージ(提供:NASA)

 米航空宇宙局(NASA)は8日午後(現地時間)、2030年代の火星への着陸を目指して「空飛ぶ円盤」型の減速装置の飛行実験をハワイ沖で行った。実験機は気球で地上55キロメートルまで上昇したのち、減速機とパラシュートを使って高度を落とし、太平洋に着水した。


 NASAが「低密度超音波減速(LDSD)プロジェクト」と名付けた今回の実験は、超音波で膨らむエアバッグとパラシュートを組み合わせた減速装置の機能をテストするもの。大気が薄く、空気抵抗が小さい火星で、宇宙船を着陸させるためには、効率の良い減速装置の開発が必要とされているからだ。


 8日午後1時45分(日本時間9日午前2時45分)にハワイのカウアイ島にある米海軍太平洋ミサイル試射場から気球に乗せて打ち上げられた「空飛ぶ円盤」実験機は、地上55キロの高さまで上昇。


 その後、実験機の外側に取りつけたエアバッグを膨らませて空気抵抗を高め、マッハ3.5からマッハ2.0に減速したのち、直径30メートルの巨大なパラシュートを開いてさらに減速する計画だったが、予期していたタイミングで開かずに海に着水した。


 飛行試験は昨年に続いて今回で2度目だが、NASAは今回の実験データを分析して、装置の改良を目指すとしている。

 

 NASAが火星への着陸を目指して開発中の減速装置は直径4.6メートル、重さ3トン。ロケットに搭載して打ち上げ、宇宙空間を飛行する様子は、「空飛ぶ円盤」そのものだ。減速装置が開発できれば、宇宙船の重量を従来の1.5トンから2倍に引き上げることが可能になる。

空飛ぶ円盤

気球で上空に運び、減速装置とパラシュートで速度を落とし、降下するというNASAの飛行実験の様子(提供:NASA)

空飛ぶ円盤

実験を控えた空飛ぶ円盤。直径4.6メートル、重さ3トンの減速装置のためには、ジャンボジェット機くらい巨大なパラシュートを必要とする(提供:NASA)

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