防災と災害情報のニュースメディア
  • 医療技術

震災遺児7割「揺れに敏感」などの影響 育英会が心のケアに寄付募る

 東日本大震災の遺児のケア施設「東北レインボーハウス」を建設しようと、あしなが育英会は20日から、全国各地で募金活動を始めた。育英会の調査で、遺児の7割に揺れに敏感になるなど震災の影響があることが明らかになっており、育英会は支援充実に向け、協力を呼びかけている。


 育英会は、津波や震災の体験、被災が生活に与えた影響を調べるため、遺児のいる岩手・宮城・福島3県の計1180世帯を対象にアンケート調査を実施。789世帯(66.9%)から回答があった。


 集計結果からは「友達が死亡・行方不明になった」ケースが25.3%、「津波に追われた」17.1%、「津波にのまれる人を見た」11.9%など、遺児らの過酷な体験が明らかに。年齢が低いほど心の傷は大きく、12歳以下の7割近くで震災の影響がみとめられた。「揺れに敏感」が51.5%と最も多く、「暗闇が怖い」「音に反応」と続いた。


 また、死別した家族については半数近くの遺児が話題にする一方、地震や津波について話したがらない遺児は7割近くにのぼった。


 この結果を受け、育英会は通常、奨学金に充てている寄付金を震災遺児の支援にまわすことを決定。宿泊室や食堂、体育館などを備えたレインボーハウスを拠点に、継続的に心のケアにあたることを目指し、宮城県仙台市や岩手県陸前高田市など5ヶ所での建設を計画している。


 3月末までに約37億円の寄付が集まったが、計画の実現にはまだ約5億円不足しているという。募金は21、27、28日、全国の街頭で育英会の学生たちが呼びかけるほか、ウェブサイトからオンラインで寄付することもできる。

 あなたにオススメの記事

メニュー