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Evernote世代の防災意識は現実的な確率論

Evernote世代とWindows95世代

Evernote世代とWindows95世代

 最近、若い人のPCを見るとファイルやフォルダがデスクトップなどに乱雑に放置されている。

 

  一方で40代以上のユーザーのPCは、デスクトップがきれいで、整然と分類された階層構造のフォルダにファイルが格納されている。

 

「PCの情報を整理しないのは、自分の思考も乱雑で、整理されていないのと同じだ」

 

と注意すると、怪訝そうな表情で反論される。

 

「情報なら、どれもすぐに検索できるようになっていますよ?」

 

 最近、ユーザーが爆発的に伸びているノートアプリEvernoteと同じ思考方法だ。

 

 メモのように走り書きした情報の断片がネット上のストレージに格納されているが、検索機能が優秀だから整理されたファイリングのように、自由自在に必要な情報を取り出すことができる。

 

 Windows95が登場した時、階層化できるフォルダ構造は画期的だった。整然とした分類をすれば、自由自在に情報を整理できる。

 

 しかしEvernote世代にとっては「見た目の整然さ」は無価値だ。と言うより「整理に費やす時間」こそが無駄だ。 

 

 

 

Evernote世代の買い物

 そんなEvernote世代は、Eコマースの使い方も特徴的だ。

 

平気で履いたこともないジーンズや靴を通販で購入する。

もしサイズが合わないものが届いたらどうするのか?と聞いた。

 

「何回かに1回は履けないんです。その時は捨てますね。

 

だから単価が、例えば4000円のものまで、とか決めているんです。

 

絶対失敗しないために、あえてリアルな店舗に試着に行くのは本末転倒だし、時間の無駄じゃないですか。

 

交通費もかかるし、自分の時間や外出のコストを考えて、失敗してもネットで買う方が効率的だっていう上限が4000円なんです。」

 

徹底的に現実的な、ある種の「確率論」の世界だ。

 

 

履いたこともないジーンズや靴を通販で購入するEvernote世代

Evernote世代の防災意識

 そんなEvernote世代は防災意識もWindows95世代とは、やや異にする。

 

Window95世代であれば、枕元に防災キットのリュックとヘルメット、靴をそろえておくのが防災意識の高い人だろうが、Evernote世代の家に、リュックの姿は見当たらない。

 

「首都直下地震を考えた時に、都心だったら絶対食料はなんとかできると思うんですよ。

 

だから自分は、水ですね。

水は断水するし大量に必要でしょうからウォーターサーバを設置してスペアも欠かさないようにしてます。

それから消火器。この2つ以外、都心のマンションで必要なんですか?

 

防災キットが必要な事態って、家が崩壊しているってことですよね?本当にそれを自分が使えるような状況なんでしょうか?」

 

 ある種の悲観論なのかEvernote世代は「1000年に一度の災害に備えるなんて合理的じゃない」と言う。

 

 「もっと希望を持って災害に立ち向かうべき」と励まそうとしたが、ありとあらゆる事態を想定して、ありとあらゆる物を詰め込んだ結果、総重量が10キロを超えた自分の防災キットを思い出した。

 

どちらの防災意識が「現実的で合理的」なのか?

 

 

 

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