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鳥インフル遺伝子変異でヒト感染力増大 パンデミックの危険性

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスの電子顕微鏡写真(提供元 国立感染症研究所)

 国立感染症研究所が1日発表した「鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応」によると、「(鳥インフルエンザウイルスは)ヒト上気道に感染しやすく、また増殖しやすいように変化している可能性が強く示唆された」として「パンデミックの可能性を否定できない」と、改めて対応強化を呼びかけた。

 

 同報告では、ウイルス学的な所見から、患者から分離したH7N9ウイルス12株すべてのHA遺伝子(細胞への感染に関する遺伝子)について、ヒト型レセプター(受容体)への結合能力を上昇させる変異が認められるとしている。

 

 また、患者から分離されたウイルスすべてのPB2遺伝子(増殖に関する遺伝子)がRNAポリメラーゼ(RNAを合成する酵素)の至適温度を鳥の体温(41度)から、ほ乳類の上気道温度(34度)に低下させる変異が観察されており、「ヒト上気道に感染しやすく、また増殖しやすいように変化している可能性が強く示唆された」と指摘している。

 

 さらに同報告では「限定的なヒトーヒト感染が起こっている可能性があることから、国内に入国した感染者から家族内などで二次感染が起こりえることを考慮する」として、「ヒト分離の鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスがヒトへの適応性を高めていることは明らかであり、パンデミックを起こす可能性は否定できない。適時のリスク評価にもとづいて、パンデミックへの対応強化を準備する」と注意を促している。

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