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防災歳時記5月17日 動物とヒト 鳥インフルエンザ

種痘法の発見者にして近代免疫学の父 エドワード・ジェンナー(1749年 - 1823年)

 今から264年前、1749年の今日5月17日は、種痘法を発見した免疫学の父エドワード・ジェンナーの誕生日。

 

 ジェンナーは近代外科学の開祖と呼ばれるジョン・ハンターのもとで医学を学んだ後、地元に帰って田舎の開業医になる。(蛇足だがジョン・ハンターは解剖学教室のために死体調達をし、自宅で解剖学講座を開いていたため、その自宅が、あの「ジキル博士とハイド氏」のモデルになっている)

 

 ジェンナーが天然痘の予防法についてヒントを得たのは、「地方より都会の女性の方が天然痘のあとの『あばた顔』が多い」という事実や、「牛を扱う人に天然痘はいない」という地方の言い伝えからだと言われている。

 

 天然痘の場合は、現在、中国で発生している鳥インフルエンザA(H7N9)が、食肉市場でのニワトリなどが主な感染源とされているのと正反対の、「牛に接触している人は発症しにくい」という現象が起きていたと言える。

 

 サウジアラビアなどの中東諸国で感染例が増えている新型コロナウイルス感染症(かつてのSARSの近縁種)は、あのエボラ出血熱と同様にコウモリ由来だとの説もあるし、最近はあまり騒がれなくなったが、「ペットを猫かわいがりする」ことにより発症する動物由来感染症の危険など、感染症の多くは動物とヒトの関わり合いに感染原因があったりする。

 

 動物との関わり合いが、ある時は人を病にし、ある時は人を病から救う。地球という共同体で生きる生物どうしならではの営みと言える。

 

 しかし、この地球上の動物が最も恐れる最凶の伝播力を持った病気の『自然宿主』は何と言っても『ヒト』だ。

 

 なにせ、はるか中東の国で発生した新しい感染症を、極東の島国が恐れるほどに、この世界を狭くしているのだから。

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