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防災歳時記6月1日 今日は気象記念日

1888年6月1日に設立された東京天文台は、大正時代に麻布から三鷹に移された(撮影: Osamu Iwasaki)

 今から138年前、1875年(明治8年)の今日6月1日、東京・赤坂に日本初の気象台である東京気象台(つまり現在の気象庁の前身)が設置され、気象と地震の観測がスタートした。

 

 1942年(昭和17年)。東京気象台が設置された6月1日は「気象記念日」と定められた。以来70年余り、今年も6月1日は、気象庁で、気象業務に貢献した人々(法人・自治体なども)に対する表彰式がとりおこなわれる。

 

 その業界には「げんを担ぐ」人が多いのか、何かのスタートを6月1日にすることが多い。

 

 ちなみに東京気象台がスタートしてから9年後の1884年6月1日には、日本初の天気予報が出された。当時 予報は警察署や派出所に掲示されたらしい。

 

 13年後の1888年6月1日には東京・麻布飯倉に東京天文台が創設された。

 

 さて、今日 気象庁で表彰される「気象業務に貢献した人々」とはどんな人かご存知だろうか?

 天気予報でおなじみの「アメダス」。アメダスは日本国内約1300カ所の気象観測所で作られる無人観測システムだ。

 

 アメダスでは降水量を約17キロ四方のマス目で捉えることができる。今では当たり前のようにほぼリアルタイムに雨の降っている地域を地図上で見ることができるが、これもアメダスによるきめ細やかな情報があればこそだ。

 

 しかし、全国1300カ所の気象観測点をすべて気象庁が所有・管理するのは不可能だ。そこで登場するのが「委託観測所」。

 

 各気象台が、観測に都合がよい立地で、観測機器を設置する土地を貸してくれて、なおかつ状況を見回ってくれる奇特?な人を探して観測所の設置をお願いして回る。

 

 みんなそれぞれ都合もあるから、今年まで設置させてくれたから来年も、というわけにいかない場合もある。委託観測所探しもなかなかに骨の折れる仕事だ。

 

 今年も2人の個人の方が表彰されるが、表彰されるのは委託観測所におおむね25年以上協力してくれた人。

 

 委託観測所の他、海上気象、水温、海流などの観測通報を長年してくれた船舶なども表彰される。

 

 われわれが日頃お世話になっている天気予報も、単に気象庁が業務をしているだけではなく、多くの一般の方や団体の協力のもとに成り立っている。

 

 天気予報が当たり前過ぎて、最近はそのありがたみも忘れていた。当たり前のことを、ただ「当たり前」にして、感謝の念を忘れてはいけない。

 

 せめて今日だけでも、気象業務に携わっている多くの人に感謝して過ごすか…。

アメダス観測設備(撮影: Syohei Arai)

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