防災と災害情報のニュースメディア
  • 地震

活断層の地震リスク「わかりやすく」S〜Zの4段階で表現

4月16日に発生したM7.3の地震で、地表に現れた布田川断層帯(地震調査研究推進本部)

 熊本地震を引き起こした断層帯をめぐっては、事前に公表していた地震発生確率では、危険性が伝わりにくいとして、政府の地震調査研究推進本部は、これまでの活断層の長期評価方法を見直し、リスクに応じてSからXまでの4段階で示す案を決めた。

 

 最大震度7の地震を起こした「布田川断層帯」について、地震調査研究推進本部が今年1月に発表した長期評価では、「30年以内にマグニチュード(M)7.0程度の地震が発生する確率」を「ほぼ0〜0.9%」と「やや高い」と評価していた。

 

 しかし、その後の国会審議や専門家などから、「30年という長い期間でのリスクをパーセントで言われても分かりにくい」「降水確率のように、“地震が起こらない確率”が高く見えてしまい、かえって安心情報になっている」などの指摘や批判が相次いだ。

 

 新しい表示方法は、30年以内に大地震が起きるリスクを「Sランク(高い)」「Aランク(やや高い)」「Zランク」「Xランク(不明)」の4段階に区分。「S」は30年以内の地震発生確率が3%以上、「A」は同0.1~3%未満、「Z」は同0.1%未満、「X」は確率が不明だが、すぐに地震が起きることも否定できないというもの。

 

 従来は、活断層が過去に動いた記録などから30年以内の発生確率を予測して、3%以上を「高い」、0.1~3%未満を「やや高い」とし、それ以外は「表記なし」としてきた。しかし、活断層は数千年単位で動くため、地震学の時間軸では短い「30年」スパンでは、確率の数値が小さくなり、国民や自治体の防災担当者に誤解を与えやすいという。

活断層

新たな見直し案では、今後30年間の地震発生確率を4段階のランク付けでわかりやすく示す(地震調査研究推進本部)

活断層

見直し案をもとにした主要活断層の長期評価イメージ(地震調査研究推進本部)

 あなたにオススメの記事

メニュー