防災と災害情報のニュースメディア
  • 東日本大震災

東日本大震災で被災した有形文化財15件が登録除外へ

岸壁の上に建つ赤い建物が岡倉天心の六角堂。現在は新しい六角堂が再建されている/撮影 Kumadigital 2002年

 文化庁の文化審議会は21日、国内23件の建造物を登録有形文化財から抹消することを文部科学大臣に答申。そのうち15件は東日本大震災によって被災した東北、北関東の施設等であった。

 

 文化審議会によって有形文化財から登録抹消の対象となった23件のうち15件は岩手、宮城、福島、茨城、栃木の建造物。いずれも東日本大震災により消失したり、倒壊の危険性があるために壊された施設であった。

 

 そのリストの中には、思想家・美術評論家の岡倉天心が1905年(明治38年)に茨城県北茨城市の断崖に建てた「茨城大学五浦美術文化研究所六角堂」(津波で消失)が含まれているほか、水槽が大破し施設の一部が除外される予定となった重要文化財の「石岡第一発電所施設」(明治期に建設)も入っている。

 

 また、この日の文化審議会では新規の登録記念物として、1945年(昭和20年)8月9日に長崎市へ投下された原爆の猛威を伝える、4件の建造物が答申されることも決まった。

 

 4件とは、爆心地から500メートル離れた旧城山国民学校校舎(通称・被曝校舎)、爆風によって35メートルも吹き飛ばされた重さ50トンの浦上天主堂鐘楼、爆風で傾き9センチ台座からずれた旧長崎医大の門柱、半分だけが残り「1本柱鳥居」と呼ばれる山王神社の二の鳥居とのこと。

 あなたにオススメの記事

メニュー