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新型ウイルス 原因不明の脳炎や髄膜炎と関連の可能性

サイクロウイルスの電子顕微鏡写真(出典: クイーンズ大学)

 死に至ったり重症のまひを残す危険性のあるウイルス性の脳炎や髄膜炎に関連がある新型ウイルスが発見されたとの調査結果が、ベトナムとアフリカのマラウィから今月 相次いで報告された。

 

 ウイルス性の脳炎や髄膜炎などの中枢神経系を侵す疾患は、病原ウイルスを特定できず「原因不明」となるケースも少なくないが、先週報告された2つの調査結果では、その「容疑者」として同一のウイルスを挙げている。

 

 このウイルスは環状DNA構造を持つサイクロウイルスの一種。

 

 米微生物学会のオンライン・ジャーナル「mBio」に18日付で掲載されたベトナムからの研究チームの報告によると、原因不明の急性中枢神経感染症の患者2人から検出した新型サイクルウイルス(CyCV-VNと命名)について、122人の非感染性の神経疾患患者と462人の中枢神経感染症の患者で比較したところ、122人の非感染性の患者からは同一のウイルスは検出されなかったが、462人の中枢神経感染症患者の4%からは同一のウイルスが検出されたとのこと。

 

 また米疾病予防管理センター(CDC)の「新型感染性疾患」に10日付で掲載されたマラウィからの研究チームの報告によれば、原因不明の対麻痺(中枢神経感染症による両足のまひ)の患者12人の血清と髄液から検出された新型サイクロウイルスが、その後、同様の患者の血清サンプル54例のうちの15%、髄液サンプル40例の10%から検出されているとのこと。

 

 いずれの研究も、まだ「新型サイクロウイルス」を「真犯人」と特定できたわけではないが、少なくとも急性中枢神経感染症の発症に何らかの形で関係しているとの見方が強まっている。

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