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防災歳時記6月25日朝鮮戦争と6カ国協議

北朝鮮軍の攻撃により被害を受けたソウル市内

 今から63年前、1950年の今日6月25日午前4時。朝鮮半島の北緯38度線に北朝鮮軍の砲声が突如、鳴り響いた。

 

 約10万の兵力が38度線を破って南下した。そして3年にわたる朝鮮戦争が始まった。

 

 この朝鮮戦争によって北朝鮮と韓国は38度線をはさんで対峙するようになったと思っている人も少なからずいるかとも思うが、この戦争が始まった時点で38度線はすでにあった。

 

 日本が第二次世界大戦に破れ、降伏した1945年8月15日には、すでにソ連が朝鮮半島北部に侵攻中だった。これに危惧したアメリカが「南北分割占領」をソ連に持ちかけて成立したラインが38度線だ。

 

 だから北朝鮮も韓国も、自分たちで38度線を停戦ラインと決めたわけじゃない。いわば当時の2大国の都合だ。そして朝鮮戦争も2大国の代理戦争の様相を呈していく。

 

 そもそも戦争に至るきっかけの一つにはアメリカが外交的に誤ったメッセージを発したこともある。

 

 当時のアチソン国務長官は、「アメリカにとって責任ある防衛ラインはフィリピンー沖縄ー日本ーアリューシャン列島まで。それ以外の地域には責任を持たない」という発言をする。

 

 いわゆる「アチソンライン」発言だ。これを聞いた金日成は「西側の朝鮮半島放棄」との情勢判断をし、これが北朝鮮が奇襲攻撃を決断する後押しをした。

 

 そしていざ国連軍が反撃を開始すると、表立ってアメリカと対立したくないソ連は中国をけしかけた。最初は中国も躊躇したが、国連軍が逆に38度線を破って北上するとやむなく参戦した。

 

 これで最近の朝鮮半島情勢をめぐる役者がでそろった。もちろん最初に、日本が朝鮮半島を植民地化しなければこんな事が起きなかった(歴史に「もし」はないとは言え)のは言うまでもない。

 

 そう、北朝鮮問題が話し合われる6カ国協議のメンバー、北朝鮮、韓国、中国、ロシア、アメリカ、そして日本は、単純に利害関係がある「関係各国」なだけじゃない。

 

 そもそも現在の状況を生んだいさかいの経緯に多かれ少なかれ責任のある…、いやかなり因縁の深い6カ国なのだ。

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