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防災歳時記6月29日6.29豪雨災害と気候変動

1時間あたり80ミリ以上の猛烈な雨になると「息苦しくなるような圧迫感がある」のだそうだ(撮影:patricia in nolita)

 今から14年前、1999年(平成11年)の今日6月29日、広島県を中心とした集中豪雨による土砂災害で、広島県、岡山県、山口県、島根県の4県で36人の死者が出た。

 

 この豪雨で、広島県呉市では1時間あたりの雨量が73ミリに達した。

 

 よく天気予報で耳にする「◯◯ミリの雨」だが、ちなみに気象庁のホームページの説明によると、この呉市の73ミリに相当する「50ミリ以上80ミリ未満の雨=非常に激しい雨」とは、傘はまったく役に立たず、車の運転は危険で、「滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)」といった雨だそうだ。

 

 ちなみに80ミリ以上は「猛烈な雨」で「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」のだそうだ。

 

 この時の豪雨で呉市の1日あたりの雨量は184ミリに達した。

 

 これまた気象庁のホームページに「異常気象リスクマップ 確率降水量」というのがある

 

 「確率降水量」とは、つまり日本全国の各地点で1日あたりの降水量がどれくらいになると「50年に1度の大雨」とか「100年に一度の大雨」になるのかという目安だ。

 

 これで見ると、呉市の184ミリは、「30年に一度の大雨」ということになる。ちなみに東京における「100年に1度の大雨」は日降水量が289ミリとなっている。 

 今月9日に東大などの研究チームが、「21世紀の洪水リスク」について全地球規模で予測評価した結果が英国の科学誌「ネイチャー」に掲載された。

 

 それによると、地球温暖化の進展によって、20世紀には100年に一度の規模で発生していた大洪水が、21世紀には10〜50年に一度の頻度で発生すると予測している。

 

 こんなことになれば、6.29集中豪雨災害のようなことも広島県で3年から15年に1回は発生してしまうということになるのか。

 

 たまったもんじゃない。

 

 そういえば、大々的なCO2削減へのチャレンジを発表したオバマ大統領も、その演説の中で言っていた。

 

 「地球温暖化が進み災害が多発すると、そのために莫大なコストが費やされる。だからクリーンエネルギーに転換するなどしてCO2排出量を削減する方が合理的なのだ」と。

 

 一方で原子力発電の危険性が問われ、火力発電への依存度が急速に高まっている日本は、一体どこに向かうべきなのか。

21世紀には中国の黄河など世界の主な河川で大洪水のリスクが高まると予測している(撮影: West Zest)

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