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「眼の中に虫が見える!」21歳男性から見つかった寄生虫 愛犬家は要注意!

閲覧注意!左眼の奥から寄生虫(撮影:Kyungmin Huh,Jeong Hoon Choi/Armed Forces Capital Hospital/The New England Journal of Medicine)

 眼に虫がいるといっても、モノを見ているときに黒い虫が動いて見える「飛蚊(ひぶん)症」ではない。韓国人男性は昨年、左眼のまぶたの裏で長さ1センチほどの寄生虫3匹がうごめいているのに気づいた。

 

 国際医学誌『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に紹介された症例によると、ソウル近郊の国軍首都病院の眼科医のもとを、21歳の男性が訪れて「眼の中に虫がいる」と訴えた。

 

 患者は診察室で「ここ2週間ほどずっと左眼がかゆいと思っていたら、自分の眼の中に細長い虫が動いているのが見える」と説明。チョン・ミンジュン医師が、結膜から涙管にかけて徹底的に洗浄を行い、3匹いた線虫をピンセットで取り除くことに成功した。

 

 寄生虫はいずれも長さ1〜1.2センチ、白く透明で細長く、顕微鏡で見たところ、口の部分が確認された。

 

 分析の結果、医療チームは「メマトイ」というショウジョウバエの一種が媒介し、犬や猫の眼に寄生する「東洋眼虫」だと断定した。この寄生虫は、幼虫の時にハエの口から体内に侵入し、ハエが涙や目ヤニに含まれるタンパク質を狙って犬の目のまわりにまとわりつく際に、ハエの口から犬の眼に飛び移って寄生する性質を持っている。

 

 フィラリアの予防接種を受けていない犬や体力が落ちた老犬に寄生することが多く、まれに人間も感染。放置すると結膜炎や視力の低下、目が開かなくなることもあるほか、かゆみや違和感で目をこすって角膜を傷つけるおそれがあるという。

 

 治療は、点眼麻酔を行ってピンセットなどで直接取り除く方法が一般的だが、危険を察知した寄生虫が眼球の裏に逃げ込んだりするケースもあるので、一度に全部を摘出するのは難しいという。

 

 日本では従来、九州を中心に西日本で春から秋にかけて報告が多かったが、温暖化や暖房設備の影響で、最近では冬場でも報告されるようになった。専門家は、ペットの場合はフィラリア予防を実施し、ハエの多い野山にはなるべく近づかないなどの予防策を呼びかけている。

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左眼から取り出された東洋眼虫を顕微鏡で見ると、表面は細かい毛のようなもので覆われ、先端に口も確認された(The New England Journal of Medicine)

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