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伊エトナ山噴火 取材陣ら10人負傷 衛星がとらえたマグマの熱

イタリア・シチリア島のエトナ火山(撮影:イタリア地球物理学火山国立研究所(INGV)の現地観測員Boris Behnckeさん)

 伊シチリア島のエトナ山では、今月16日に再び起きた爆発的噴火で、近くで撮影していた英国BBCニュースの報道関係者や観光客10人が、火口から飛散した噴石に当たって負傷した。山頂の二つの火口では20日も溶岩の噴出が続き、そのようすは地球観測衛星からもとらえられていた。

 

 イタリア地球物理学火山国立研究所(INGV)のカターニャ観測所によると、エトナは今月15日朝(現地時間)、山頂の南東側の火口で爆発的噴火を起こした。

 

 噴火は、丸一日以上続き、翌16日未明には水蒸気爆発が発生。噴煙の高さは、火口から高度2700メートルに到達。この噴火で、近くで撮影を行っていたBBCのクルーや観光客10人に噴石が当たってケガをした。

 

 この噴火で、山頂の二つの火口からは溶岩が流れ続け、摂氏1000度を上回る溶岩流で、山肌に残っていた積雪は急激に溶けて、エトナ山のようすが一変。大量に降った火山灰の影響で、ふもとのカターニャ空港は一時閉鎖した。

 

 米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「スオミNPP」は16日未明、上空から赤外線カメラでエトナ山のマグマをとらえた。山の南側に位置するカターニャは、古代ギリシアの植民都市として紀元前8世紀ごろに建設された歴史的な町だが、紀元前122年から西暦1669年にかけて起こった度重なる噴火や溶岩流で幾度も壊滅的な損害に見舞われている。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

観測画像

NASAの地球観測衛星「スオミNPP」が上空から捉えた夜のエトナ山。赤外線カメラが、街の光とは異なるマグマの熱を観測(Suomi NPP/NASA Earth Observatory)

雲

火口上空の雲まで紅に染める。イタリア地球物理学火山国立研究所(INGV)の現地観測員Boris Behnckeさんが20日に撮影したエトナ山(Boris Behncke@etnaboris)

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