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防災歳時記7月12日北海道南西沖地震 津波は反射する

球島山から望む奥尻島(奥尻島観光協会HPから引用)

 今から20年前、1993年(平成5年)の今日7月12日の夜、北海道南西沖地震が発生した。

 

 M7.8。最も激しく揺れた日本海に浮かぶ「奥尻島」には地震計が設置されていなかったため正確な震度は不明だが、推定震度は6。

 

 そして地震発生から2、3分後には津波の第1波が同島を襲った。その10分後には、さらに高い波が島を回り込んで再び襲ってきた。

 

 この時の津波の最大高は16.8メートル、最大溯上高は30.6メートルに達した。

 

 最も被害が大きかった島南部の青苗地区は三方を海で囲まれているため、震源から直接発生した波、島を回り込んだ波、北海道本土に反射して戻ってきた波と、まさに「波状攻撃」を受け、109人が犠牲になった。

 

 ここで教訓としなければいけないこと、それは「津波は反射する」ということ。

 

 アメリカ大陸やハワイでの反射も日本列島へ到達する津波に影響するそうだから、それから比べれば日本海はまさに「内海」だ。

 

 中国大陸や、ロシアで反射した津波がまた日本を襲うことは想像に難くない。

 

 現に2006年の千島列島沖地震(M7.9)の際には、さまざまな地形に反射し、また津波が海岸に沿って伝わる「境界波」という現象が起きたこともあり、最大波が北海道・東北沿岸に到達したのは、地震発生後5時間以上もたってからだった。

 

 津波のメカニズムは複雑だ。一般人にはなかなか理解できない。

 

 しかし、少なくとも「第1波がさほどでもなかったから避難しなかった」といった愚行だけは避けるよう心がけたい。

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