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77万年前の磁場逆転の歴史刻む地層「チバニアン」きょう申請

千葉県市原市の養老川沿いにある約77万年前の磁場逆転の痕跡を示す白尾火山灰の地層(提供:国立極地研究所他)

 千葉県市原市で見つかった、約77万年前に地球の磁場(地磁気)が逆転した証拠を示す地層について、茨城大学や国立極地研究所などのチームは7日、約77万年前〜12万6000年前の地球の歴史区分を示す国際標準地に認定するよう国際学会に申請した。イタリアからも2カ所の地層が候補に挙がっており、日本の提案が認定されると、ラテン語で「千葉の時代」を意味する「チバニアン」が誕生する見通しだ。

 

 地質学では、地球の岩石が形成された年代や化石などの変遷にもとづいて、地球誕生から46億年間の歴史を115の時代で区分している。この時代区分には、それぞれの地質時代の境界を示す基準となる地層1カ所を「国際標準模式地(GSSP)」として認定し、名称をつけている。

 

 約77万年前は、更新世の前期と中期の境界で、地球の磁場のN極とS極の向きが最後に逆転した時期にあたる。

 

 茨城大の岡田誠教授や極地研の菅沼悠介准教授ら、22機関32人の研究者からなる共同チームは、市原市の養老川沿いの「千葉セクション」と呼ばれる地層で火山灰層の年代測定を実施し、磁場逆転が従来考えられていた「78万1000年前」より約1万年遅い「約77万年前」と絞り込み、深海でできた地層だと明らかにしてきた。

 

 今回の申請をめぐっては、今までの論文発表に加えて、地層から見つかった花粉や小さな原生生物の化石を行なって、当時の気候や海域環境の変化を復元し、千葉の地層が国際標準に求められる条件を高いレベルで満たしていると主張している。

 

 今後、国際地質科学連合(IUGS)の専門部会で審査の末、千葉セクションが日本初のGSSPに認定されれば、地質時代の歴史に「チバニアン」が生まれることになる。

白尾火山灰

白尾火山灰の地層がある千葉県市原市(国立極地研究所他)

化石

地層から見つかったさまざまな原生生物の化石。当時の気候や環境の変化を物語る証拠となる(国立極地研究所他)

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