防災と災害情報のニュースメディア
  • 健康問題

マッサージ器で死亡事故相次ぐ ローラーに服が巻き込まれ

家庭用電気マッサージ器で死亡事故相次ぐ(厚労省提供)

 先月26日、北海道の斜里町で家庭用電気マッサージ器を使っていた70代の女性が、ローラー部分に衣服を巻き込まれて窒息死する事故があった。このマッサージ器をめぐっては、布カバーをはずした状態で使用中に死亡する事故が相次いでおり、厚生労働省は1日、使用の即時中止を求める呼びかけを行った。

 

 問題のマッサージ器は、的場電気製作所(埼玉県川越市)が家庭向けに製造したローラー式電気マッサージ器「シェイプアップローラーII」。同製作所では、前身の「アルビシェイプアップローラー」を販売していた1983年から1996年にかけて、全国のスーパーや百貨店で計約78万台を販売。

 

 しかし、1999年以降、このマッサージ器を使用中に窒息死した人は今回を含めて6人にのぼるうえ、別のメーカーが作ったマッサージ器でも死亡事故が起きている。厚労省によると、いずれの死亡事故もローラー部分を保護する布カバーがはずれたり、破れたりしたむき出しの状態で使われており、衣類がローラーに巻き込まれて窒息死に至った。

 

 現在、製造販売されている類似のマッサージ器は安全装置が取り付けられているが、問題の製品にはなく、製造終了から20年以上が経過し、メーカー自体がなくなっていることから使用者の特定も不可能だという。

 

 近年、全国の消費者センターにはマッサージ器の使用中のケガに関する相談が250件以上寄せられており、年々増加傾向にある。被害者の6割が60代以上の女性で、マッサージ器で強く圧迫されることで、擦り傷や捻挫などのほか、なかには神経や脊髄を痛めたり、骨折などの大ケガも報告されている。

 

 厚労省の調査によると、家庭用電気マッサージ器の国内出荷台数は過去4年連続で増え続けており、2013年の調査では200万台近く。コリや体の疲れを癒すためのマッサージ器が、大きな事故につながるリスクがあることを忘れず、安全な使用法を理解して使ってほしい。

被害者

死亡した6人も全員60代以上の女性だが、家庭用マッサージ器に関する被害の相談は、6割が女性だという(国民生活センター)

ケガ

国民生活センターや全国の消費者センターに寄せられたマッサージ器が原因のケガの内容別グラフ(国民生活センター)

 あなたにオススメの記事

メニュー