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「森がないのに?」雪と氷のグリーンランドで野火続く 衛星がとらえた!

万年雪と氷に覆われた北極圏のグリーンランドで野火(Pierre Markuse / flickr)

 氷床と万年雪に覆われたグリーンランドで、前例のない大規模な野火が発生し、すでに15平方キロメートル以上を焼失した。ツンドラ(永久凍土)を突き進む火の手が、グリーンランド第二の都市に迫ろうとしている。

 

 北極圏に位置するグリーンランドは、島の8割以上が分厚い氷床と万年雪に覆われ、地下には凍結した土壌が広がるツンドラ地帯だ。

 

 この雪と氷に覆われたグリーンランドの西部で先月31日、さかんに煙が立ち上っているのを米国の地球観測衛星スオミNPPが発見した。火元に森林はなく、ところどころ背の低い草が生えているだけだが、炎はどんどん燃え広がり、今月3日には、100キロ近く離れた場所にも飛び火しているのが確認された。

 

 米マイアミ大学のジェシカ・マッカーティ准教授は、永久凍土で自然火災が発生する原因について、「泥炭地火災の可能性が高い」と指摘。

 

 泥炭地とは草木の生えていない湿地に見えるが、植物が腐敗分解されず、有機物となって堆積している。泥炭地は土そのものが燃えるため、落雷などでいったん発火するとなかなか消火されず、二酸化炭素が大量に発生するという。

 

 デンマーク気象研究所の研究チームは、「地球温暖化によって、南極をはじめ、世界各国で氷床の溶融が進んでいる。もしグリーンランドの氷床がすべて溶けたら、海面が現在よりも7メートル近く高苦なる可能性がある」と警告している。

グリーンランド

NASAのランドサット衛星がとらえた上空からのグリーンランド(8月3日に撮影/NASA Earth Observatory)

グリーンランド

白い枠内を拡大した写真(8月3日に撮影/NASA Earth Observatory)

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