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ポテサラ食中毒 3歳児が死亡 同一型のO-157 広域に拡大

腸管出血性大腸菌O-157の顕微鏡写真(東京都健康安全研究センター)

 埼玉県と群馬県の総菜店が販売したポテトサラダなどを食べた人が相次いで腸管出血性大腸菌O-157に感染した問題で、前橋市は13日、同じ「でりしゃす」系列店で購入した惣菜を食べた3歳の女の子が死亡したと発表した。この問題で死者が出たのは今回が初めて。

 

 この問題は、「フレッシュコーポレーション」が展開する総菜店「でりしゃす」の系列店で販売された惣菜を食べた人が相次いでO-157に感染したもの。

 

 前橋市の六供店では、コールスローサラダやマリネ、炒め物などを食べた9人が発症したが、13日の発表によると、新たにこの店の惣菜を食べた3歳の女の子が感染し、入院先の東京都内の病院で今月8日に死亡していたことわかった。この店では別の客も感染していて、この問題で患者数は22人になった。

 

 食中毒を出した「でりしゃす」では3日間の営業停止処分を受け、2店を含む系列17店舗が今月6日まで自主的に営業を自粛していたが、女の子の死亡を受けて、けさから再び営業を自粛している。

 

 保健所はこれまでに調理スタッフの健康状態や店舗内の拭き取り調査を実施したが、結果はいずれも陰性で、O-157の病原菌は検出されておらず、原因は特定されていない。

 

 O-157は牛や豚などの家畜の大腸にいる病原菌で、重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)や腎臓機能の低下、脳症などの後遺症を残すことがあり、1996年に 大阪・堺市で学校給食が原因で9000人以上が感染した集団食中毒では、3人が死亡したほか、当時小学1年生だった女の子が19年後に後遺症が原因で亡くなっている。

 

 夏から秋にかけては食中毒が起こりやすい季節だが、なかでもO-157の感染力はずば抜けて強く、菌が100個程度、体内に入っただけでも発症する(ほとんどの食中毒菌は100万個以上で発症することが多い)。

 

 国立感染症研究所によると、今年は7月24日以降、9月3日(第30〜35週)までの夏の間、O-157を含む腸管出血性大腸菌を発症する患者数が急増しており、なかでも遺伝子が同じ型の大腸菌が、埼玉や群馬以外の11県でも広域的に検出されている。

国立感染症研究所

国立感染症研究所の最新報告で、今年の夏はO-157を含む腸管出血性大腸菌の発症者数が多いことが判明した

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