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新燃岳「警戒情報の遅れを危惧」鹿児島大・研究者が指摘

外国人ビデオジャーナリストが撮影した新燃岳(11日の噴火のようす/ James Reynolds@EarthUncutTV)

 霧島連山の新燃岳では11日以来、きょうも活発な噴火活動が続いている。ビデオジャーナリスト、ジェームズ・レイノルズ(James Reynolds)さんは、ドローンを飛ばし、山頂火口から絶え間なく噴き上がる迫力ある噴煙動画の撮影に成功した。一方、現地で観測する鹿児島大学の井村隆介准教授は、採取した火山灰の分析から、火山灰が雨で重くなり、深刻な被害に結びつく危険性を危惧している。

 

 鹿児島地方気象台によると、九州南部では前線や湿った空気の影響であす14日からこの先1週間は曇りや雨が多くなり、今週末の降水確率は最大で70%の見込み。

 

 きょう現在は晴れているが、火山灰が降った後に雨が降ると、水を含んで重くなり、住宅の屋根に重量をかけたり、セメントのように固まって下水道を詰まらせるなどの被害を及ぼすケースがある。

 

 井村氏は12日、新燃岳上空をヘリで2回飛んで噴火活動を確認し、火山灰の分析を続けながら、高原町などふもとの自治体と情報交換を続けている。そして「11日の最初の噴火について、気象庁が情報を出すのに30分ほどかかった。地元ではその遅れが命取りになりかねない」として、現状の監視体制について懸念を示している。

 

 防災科学技術研究所が11日に実施した調査によると、新燃岳周辺では北東側から南東側にかけて約10キロ範囲内で降灰が確認されており、このうち火口から東へ5.9キロ離れた夷守(ひなもり)台登山口では1㎡あたり800g近い火山灰が降ったという。

 

 一方、ビデオジャーナリストのレイノルズさんは、情報をキャッチした11日、九州入りを果たして噴火の撮影に成功した。臨場感たっぷりの迫力ある画像をここでご紹介しよう。

 

火山灰

鹿児島大の井村先生が噴火当日の11日に高原町役場で採取した火山灰の顕微鏡画像。細かい粒子の岩片が目立つという(Ryusuke IMURA @tigers_1964)

防災科技研

防災科学技術研究所の観測チームが12日に山頂火口上空の西側から撮影。火口の東の縁にある噴出口から噴煙が噴出しているのがわかる(撮影:三輪学央氏/防災科学技術研究所)

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