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絶滅した洞穴ライオン 氷河期のミイラ シベリアで発見「クローン再生の可能性」

絶滅したホラアナライオンの赤ちゃんのミイラがシベリアの永久凍土の中から見つかった(Anastasia Koryakina)

 今年9月、シベリア東部の川のほとりで、約5万年前の氷河期のネコ科のミイラが見つかった。永久凍土の中から発見されたミイラには全身に黄色っぽい体毛が残っていて、科学アカデミーは絶滅したホラアナライオンの赤ちゃんで、DNAの復元ができれば、将来的にはクローン技術で再生の可能性もあるとしている。

 

 このミイラは、今年9月、ロシア北東部に位置するヤクート・サハ共和国ティレキテ川岸の永久凍土に埋もれた状態で眠っているのを猟師のボリス・ベレズネフさんが発見。

 

 首都ヤクーツクの科学アカデミーの分析の結果、絶滅したホラアナライオンの可能性が高いことが判明した。同アカデミーのアルベルト・プロトポポフ博士は今月9日の会見で「四肢は完全に揃っており、皮膚には傷もなく、保存状態が良好だ。将来的にはDNAからクローン再生させることも可能かもしれない」と抱負を述べた。

 

 発見された赤ちゃんミイラは体長45センチ、重さ約4キロ。出生直後のライオンは、外見だけでは性別の判断が難しいが、生後8週間は経過していると推測される。

 

 プロトポポフ博士は死因について「ミイラは体がぺしゃんこに変形されていることから、おそらく生まれた直後に住んでいた洞穴が何らかの原因で崩壊したのだろう」と指摘。

 

 ホラアナライオンは、アフリカライオンの先祖と約1900万年前に分岐した原始的なライオンの一種で、約260万年前から1万年前までの更新世に生息していたと考えられている。今回のミイラが発見されたヤクート地区では、2015年にも永久凍土の中から、2匹のホラアナライオンの子供のミイラが見つかっており、これらは発見された川の名前をとって「ウヤン」と「ディナ」と名付けられた。

 

 プロトポポフ博士は、「更新世ではホラアナライオンやオオヤマネコが地下の巣穴で生息していたため、死骸が酸化せずにきれいな状態で発見された」と述べて、「クローン技術には生きた細胞が必要だが、これらのミイラから採取したDNAが復元できれば、それを現代のライオンのDNAに導入すれば、クローン再生も可能だ」と述べた。

科学アカデミー

会見のようす(Academy of Sciences Republic of Sakha )

博士

クローン再生の可能性を示したアルベルト・プロトポポフ博士(Academy of Sciences Republic of Sakha )

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