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イラン国境地震 最大80cmの地殻変動…日本の衛星だいち2号がとらえた!地理院

イランとイラクの国境沿いで発生した巨大地震の被災地で不明者を探す国際赤十字赤新月社連盟のボランティア。ケルマンシャではレンガ造りの建物が崩壊し、多数の死傷者を出した(IFRC)

 今月13日未明、イランとイラクの国境付近で発生したマグニチュード(M)7.3の巨大地震について、国土地理院は日本の地球観測衛星「だいち2号」がとらえたレーダー画像を公開し、「最大80センチの地殻変動があった」と解析結果を明らかにした。

 

 日本時間13日午前3時18分ごろ、イラクとの国境に近いイラン北西部の山岳地帯ケルマンシャを震源とするM7.36の地震が発生。

 

 国連人道問題調整事務所(UN OCHA)や国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)によると、震源地の半径100キロ以内には184万人が住んでいると考えられており、これまでに少なくとも約580人が死亡、7800人以上の負傷が確認されている。

 

 地球観測衛星だいち2号がとらえたレーダー画像を解析した国土地理院によると、国境から10キロの地点にあるイランのサルポレザハブから北北西20キロの地点を中心に、最大80センチを超える地殻の隆起が観測された。

 

 サルポレザハブはイラン側で最も被害が大きかった山間部の街で。レンガ造りの建物が倒壊して下敷きになった236人の死亡が伝えられている。

 

 衛星の観測データによると、5センチ以上の地殻変動があった地域は、サルポレザハブを中心に北北西から南南東に向かって約80キロにわたって広がっており、最大で3メートルの断層すべりがあったと推定されている。国土地理院は地殻変動のパターンから、岩盤同士が圧縮し合って、上側の岩盤がのし上がっていく「逆断層運動」が起きたものと見ている。

地震

左は日本の衛星だいち2号のレーダーがとらえた地殻変動の画像。国境に近いサルポレザハブから北北西20キロの地点を中心に、最大80センチを超える地殻の隆起が観測された。(提供:国土地理院)

断層滑り

断層すべりの分布図。北北西-南南東方向に約80kmにわたって断層すべりが起きたと推定される(提供:国土地理院)

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