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夏がピークの「プール熱」咽頭結膜炎が冬場も流行…過去10年上回る

プール熱の通称で知られる咽頭結膜炎の患者が多い(国立感染症研究所)

 「プール熱」と呼ばれ、毎年夏に流行のピークを迎える「咽頭結膜炎」が、今年はいまだに過去10年の同時期を上回るペースで患者の増加が続いていると国立感染症研究所が発表した。

 

 咽頭結膜炎は、アデノウイルスによる急性ウイルス感染症。喉の炎症や発熱などが起こり、病名どおり、目の結膜が充血したり、喉が痛むように…。重症化すると、40℃近い高熱が続き、胃腸炎や血尿のほか肝炎、膵炎などを引き起こすおそれがあるため、最初の症状で「風邪か」と軽く見ているとつらい目にあう。

 

 通常、5歳以下の子供が感染するケースが多く、例年6月から8月にかけて流行のピークを迎えるが、本来アデノウイルスに季節性はないため、近年では冬場に病院や保育園、学校などで感染が拡大するケースもみられる。

 

 乳幼児だけでなく、高齢者が感染すると、呼吸障害が進んで、二次感染を併発するおそれもあるため要注意。アデノウイルスに対する特効薬はなく、免疫がつきにくいため、何回もかかることがある厄介な病気だ。

 

 国立感染症研究所によると、11月26日までの1週間に全国約3000カ所の小児科医療機関を受診した咽頭結膜炎の患者は、1医療機関あたりで計算すると0.69人。これは、過去10年間の同時期と比べてかなり多く、患者の数は4週連続で増加しているという。

 

 1医療機関あたりの患者数を都道府県別にみると、北海道が最も多く2.94人、次いで富山県(1.97人)、宮崎県(1.75人)、新潟県と鹿児島県がいずれも1.63人と全国規模で患者が増えている。

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