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衛星Zumaは行方不明?ロケット打ち上げには成功したが…直後に奇妙な光

米国政府の偵察衛星「Zuma」を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げ(SpaceX)

 米国の宇宙企業スペースXは今月7日、米国政府の偵察衛星「Zuma」を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げに成功したが、直後に重大な問題が発生した疑いが高まっている。打ち上げ直後に、オランダから南アフリカに向かっていた貨物機のパイロットは、奇妙な渦巻きの光を目撃しているという。

 

 スペースXは米国時間7日夜、フロリダ州のケプカナベラル空軍基地からファルコン9ロケットを打ち上げた。ロケットには米国政府の衛星「Zuma」が搭載されており、打ち上げ自体は成功したが、予定通り衛星の軌道投入に成功したのかについては公式発表が出されておらず、ロケットと衛星の分離に問題が起こり、軌道投入しないまま、大気圏に再突入した可能性が浮上している。

 

 ファルコン9ロケットの打ち上げの際、スペースXは軌道投入までのプロセスをライブ中継しているが、Zumaに関しては国家の安全保障に関わる機密事項だとして、ロケットの推進力を高めるためのブースターの回収までの映像公開にとどまっている。

 

 Zuma衛星は、米国バージニア州に本社がある軍需産業メーカー、ノースロップ・グラマン社が独自に製造したもの。スペースX社は10日、短い声明文をだし、「ファルコン9の打ち上げ自体はすべて正しく実行された」として、同社は責任を果たしたと強調。そのうえで、「問題は、搭載していた衛星か、取り付け装置にあり、ロケットとうまく切り離せなかった可能性がある」との見方を示した。

 

 ウォール・ストリート・ジャーナルなど米国の大手メディアは、米国政府や連邦議会の議員には「今回の失敗」に関する報告があったと報じている。

 

 一方、オランダのライデン大学で人工衛星の追跡探査を行なっている研究者マルコ・ラングブロック教授によると、ロケットの打ち上げ当日、アムステルダムから南アフリカのヨハネスブルグに向かっていた貨物機のパイロットが、打ち上げから約2時間後にスーダン上空を差し掛かった際、らせん状に輝く奇妙な青い光を目撃したと明らかにした。

 

 ラングブロック教授は、ファルコン9ロケットの周回軌道を推定し、インド洋上空を飛んで大気圏に再突入した際の航跡である可能性が高いと見ている。

発射

打ち上げ直後のファルコン9(SpaceX)

スーダン

ロケット打ち上げから約2時間後に、スーダン上空を飛んでいたパイロットが貨物飛行機の窓から目撃したらせん状の不思議な光(撮影:Peter Horstink/ Dr Marco Langbroek)

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