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悲報:毛染め薬の恐怖!全身が紫色に染まった犬が大火傷 米国

人間用の毛染め薬で全身に大火傷を負ったマルチーズのミックス犬バイオレット(Pinellas County Animal Services)

 

 ペットの犬に毛染めをしておしゃれを楽しむ飼い主は日本でも少なくない。それが犬に対してどれだけストレスをかけているのか、米フロリダ州で起きた事件を知ったら考え直す人は多いはずだ。

 

 昨年10月、フロリダ州ピネラス群の動物保護施設(Pinellas County Animal Services=PCAS)に、全身ひどい火傷を負って瀕死寸前の1匹の犬が運び込まれた。 

 

 犬の名前は「バイオレット」。本来は白い毛並みが美しいマルチーズのミックス犬だったが、飼い主が人間用のヘアカラー薬剤を使って、毛色を紫色に染めたのが原因で、化学物質によって地肌が炎症を起こし、重体だった。

 

 特に目元など粘膜部分の火傷はひどく、搬送された当初は目も開けられなくなっていた。これは助けられないかもしれない…。PCASのスタッフは諦めかけたが、とにかく痛みを和らげてあげようと、鎮痛剤を与えて、獣医に小さな命を託した。

 

 いつ容体が急変するかわからない状態だったが、バイオレットは翌日に再び施設に帰ってきた。スタッフ総出で毛染め薬をできるだけ洗い流し、全身の毛を剃って治療薬を与えた。バイオレットはひどく痩せており、体重は2.3キロしかなく、虐待を受けていた疑いもあるという。

 

  施設ではその後、3カ月かけて、ありとあらゆるケアを集中的に続けた。通常の鎮痛剤や抗生物質、点滴の投与などのほか、効果があると聞けば、はちみつを使ったトリートメントも試した。

 

 その努力が実り、当初は歩くことも、鳴き声をあげることもできなかったバイオレットは、次第に体力を取り戻し、それと同時に心の傷も回復を始めた。いまだに合併症や失明の危険は残っているが、最近になって新しい飼い主も見つかり、生きる喜びを持つようになったという。

 

 人間用のヘアカラーは、過酸化水素や漂白剤など毒性の強い化学物質が含まれている場合がある。火傷などの外傷だけでなく、犬が舐めたりすれば、内臓の火傷や中毒を引き起こすおそれがある。可愛いペットのことを思うなら、見た目のおしゃれよりも、健康を第一に考えてあげてほしい。

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