防災と災害情報のニュースメディア
  • 火山

米イエローストーンで地震急増!「間欠泉地区で地盤沈下」

冬のイエローストーン国立公園(©︎Neal Herbert/NPS)

 巨大な間欠泉がいくつも点在する米中西部のイエローストーン国立公園では、今月8日以来、地下8キロを震源とする地震が相次いでいる。18日夜には最大マグニチュード(M)2.9の揺れが観測された。イエローストーンでは昨年夏にも約2400回の断続的な地震が発生している。

 

 米地質調査所(USGS)とユタ大学地震観測所によると、断続的な地震が始まったのは今月8日、国立公園があるモンタナ州のウエスト・イエローストーンから13キロ離れた地点で観測された。

 

 今月18日の夜にはM2.9の地震が発生し、いずれも地下8キロとごく浅い場所を震源としている。USGSによると、震源地は昨年6月〜9月にかけても、計2400回近い地震を繰り返し、このうち最も規模が大きかったのは、昨年6月15日に起きたM4.4だった。

 

 地球物理学者のマイケル・ポーランド氏とユタ大学のジェイミー・ファレル助教授は、群発地震の原因について「マグマや熱水、火山ガスの移動によって地下の圧力が変化した可能性がある」と指摘している。

 

 USGSによると、2015年以来、イエローストーン周辺では、常に一定の地殻変動が観測されていたが、昨年12月以降、大きく変化した。というのも、イエローストーン湖の西側に位置するカルデラ内の北側に位置する間欠泉が多いノリス・ガイザー地区では年に数センチの割合で地表が隆起し続けていたが、12月初旬、ノリス・ガイザーで突然地盤沈下が始まった。

 

 この沈下は2週間以上続いたのち、12月末にストップし、現在は再び戻りつつあるというが、観測チームは地下の熱水の移動が引き金になっている可能性があるとみて、引き続き警戒を続けている。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

ノリス

ノリス・ガイザー地区(©︎Jim Peaco/NPS)

ノリスガイザー

カルデラの外周に位置するノリス・ガイザー地区では2015年以来、地表の隆起が続いていたが、昨年12月に突然地盤沈下が始まった(USGS)

 あなたにオススメの記事

メニュー