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新燃岳 溶岩はあふれたが…「マグマはまだ残っている」火山学者が指摘

11日未明の爆発のようす(気象庁)

 今月1日以来、噴火が続いている新燃岳では、きのうまでの6日間に発生した爆発的噴火が40回を超えた。地下のマグマや水蒸気の動きを示す火山性微動や火山性地震は依然として多い状態で、専門家は「火山活動はずいぶん静かになったが、地下に移動したマグマはまだ残っているように見える」と指摘し、引き続き警戒の必要性を訴えている。

 

 新燃岳では今月6日に18回、7日に16回と激しい爆発が相次ぎ、9日以降は爆発的な規模の噴火は1日5回以下に減少。11日午後3時までの6日間で発生した爆発的噴火の合計は42回になった。

 

 9日に始まった火口の北西側からの溶岩流は、幅約200メートルにわたって10メートル近く斜面を流れ落ちており、非常にゆっくりした速度であることがわかる。

 

 火山の南東2キロの観測地点では、爆発的噴火が相次いだ9日午後6時ごろから、斜面が隆起する地殻変動がとらえられており、地下の浅いところを震源とする低周波地震を含む火山性地震は多い状態が続いている。

 

 今月1日から8日午後3時半過ぎまで止まることなく継続していた火山性微動は、その後は振幅が小さくなり、断続的に発生するようになった。

 

 

 鹿児島大学の井村隆介准教授は自身のツイッターで「昨年、地下深いところに注入されたマグマの4分の3くらいは移動したようだが、それが全部火口から噴出したかどうかはわからない」と指摘。

 

 また群馬大学の早川由紀夫教授は「溶岩が少し火口からあふれ出して終わりか、それともこれからが本番かは誰にもわからない」として、引き続き、警戒を怠ることのないよう警戒を呼びかけている。

 

■新燃岳など国内火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」でもご確認いただけます。

溶岩

火口の縁からあふれ出した溶岩をとらえた写真(気象庁が10日に撮影)

早川

群馬県から現地入りしている早川由紀夫教授は、今後について、「百年に一度あるかないかの事態が進行中だ」と指摘し、警戒の必要性を訴える(早川由紀夫@HayakawaYukio)

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