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山口・島根豪雨原因は「巨大な積乱雲」 気象庁

地図上の赤い部分が湿度の高い「湿舌」の分布を示している(気象研究所発表資料より引用)

 7月28日に山口県と島根県に被害をもたらした豪雨の原因について、気象庁は6日、大量の水蒸気と上空の寒気により、巨大な積乱雲群の上昇気流が強化され、大量の降水をもたらしたとの見方を発表した。

 

 同発表によると、今回の豪雨では、朝鮮半島にあった梅雨前線の南側に、海から水蒸気が運ばれ上空が湿った状態になる「湿舌」と呼ばれる梅雨前線帯が広がっていたが、上空には寒気が存在していたため地上と上空の温度差が大きくなり、積乱雲の中での上昇気流が強くなったとしている。

 

 ちなみに昨年7月の九州北部豪雨の際の地上約500メートルと約4400メートル上空の温度差が17.2℃だったのに対し、今回の豪雨では22.1℃もの温度差が発生しており、これが巨大積乱雲を作った要因の一つとのこと。

 

 さらに、今回は積乱雲が風上で繰り返し発生する「バックビルディング形成」と呼ばれる現象も発生しており、発達した積乱雲は高度1万5000メートル(15キロ)にも達している。

 

 こうした気象条件のもとで、積乱雲による降水のかたまり(降水セル)が須佐(山口県萩市)では10キロ以上にも広がり、水平的にも広がりのある積乱雲が発生し、乾燥した空気の影響を受けずに発達して、局地的な大雨をもたらしたと見ている。

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