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メスなのに「たてがみ」生えたライオン 安楽死させる 米動物園

1年前からたてがみが伸び始めたメスのブリジット(Oklahoma City Zoo and Botanical Garden)

 メスであるにもかかわらず、1年前から突然たてがみが伸び始めたライオンについて、米オクラホマシティ動物園は今月4日、急激に容態が悪化したため、安楽死させたと発表した。解剖による原因の究明が待たれている。

 

 このライオンは、1999年に動物園で生まれたブリジット。以前、当サイトでも報じたとおり、昨年3月ごろから、両耳の下〜あごにかけて、オスのようにたてがみが伸び始めたことから、採血検査によって男性ホルモンのテストステロンの分泌量が増えているかどうか調べている最中だった。

 

 オクラホマシティ動物園には、ブリジットと同じ母親から一緒に生まれた妹ライオンも飼育されており、このティアはたてがみが伸びていないため、姉妹の血液を比べることで、原因が解明されると期待されていた。

 

 その結果、アフリカライオンの平均的な寿命が16.9歳だとされるのに対して、18歳のブリジットは年齢の割には健康だったが、腎臓の上にある副腎から分泌されるホルモンレベルが高く、発達した良性腫瘍を持っている可能性があった。

 

 ライオンのたてがみは、健康なオスならば、思春期に達する1歳くらいから伸び始めるが、メスでは非常に珍しい。例外は、南アフリカの動物園で飼育されていた卵巣に異常のあるエマで、男性ホルモンの分泌量が非常に多かったが、治療したところ、たてがみが生えなくなった。

 

 また、ボツワナで見つかった野生のメスの群れでは、5頭がほかのメスに対して、オスのように交尾体勢(マウンティング)をとったり、マーキングやオス特有の唸り声をあげるなどの異常行動が報告されている。

 

 研究者によると、たてがみがあるメスは生殖能力が低く、不妊の可能性が高いが、ブリジットには出産経験があり、この点もアフリカの2例とは異なっている。採血検査の結果が待たれていた今月3日、ブリジットがまったく食事しなくなり、激痛でもだえ苦しむようすを見せた。緊急検査の結果、心臓周辺に体液が溜まっていて心不全の兆候を確認。年齢的に見て、心臓手術に耐えられる体力はないと判断し、安楽死させることを決めたという。

元気

若いころのブリジット。2007年には出産経験もある(Oklahoma City Zoo and Botanical Garden)

たてがみ

たてがみが伸び始めたころ(Oklahoma City Zoo and Botanical Garden)

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