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「緑の血」の生き物 ニューギニアで進化 その正体は?米研究(動画)

ニューギニアに生息する血の色が緑のトカゲ(Chris Austin/LSU)

 南太平洋に浮かぶニューギニアで、鮮やかなライムグリーン色の血液が流れるトカゲが見つかった!なんと人間の致死量の40倍に相当する胆汁が含まれているのだという。

 

 今月16日に米科学誌『サイエンス・アドバンシズ』に掲載された論文によると、米ルイジアナ州立大学生物科学科のザカリー・ロドリゲス研究員らのチームは、ニューギニア古来のトカゲ「プラジノハエマ(Prasinohaema)」に着目。

 

 調査チームは、ニューギニアの低地に生息する51種類のトカゲ計119匹を捕まえて調査した。このうち新種を含む6種類27匹は緑色の血液を持つトカゲで、残りの45種類92匹は通常の赤い血液だった。

 

 遺伝子解析の結果、緑色の血液のトカゲには、4つの遺伝的系統があり、赤い血を持つ共通の祖先から進化を4回経て、現在の体になった可能性があることがわかった。

 

 ギリシャ語で「緑の血液」を意味する「プラジノハエマ」の血液には、肝臓の細胞で作られる胆汁が高濃度で含まれている。この胆汁の色素が抗酸化物質として、病気の予防に役立っているのではないかと指摘する研究者もいるが、実際にどのような機能を持っているかはいまだ解明されていない。

 

 血液検査で肝機能の項目に登場する「ビリルビン(単位mg/dl)」をご存知だろうか?役目を終えた赤血球から出されたビリルビンは、肝臓で処理されて胆汁に排出される成分で、数値が高いと皮膚が黄色くなる黄疸の原因になることで知られている。

 

 しかし、これまでの研究でビリルビンがマラリアの原因の寄生虫を殺す毒があることも明らかになっていることから、ロドリゲスさんは、トカゲの緑の血液にも、有効な物質が含まれている可能性があるとして、引き続き研究を続けていくと話している。

 

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