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40年間の宇宙の謎「マゼラニックストリーム」の起源解明

天の川の半分近くまで伸びるガスの帯「マゼラニックストリーム」(出典: NASA)

 米航空宇宙局(NASA)は8日、1970年代から40年もの間、「謎」とされてきた「マゼラニックストリーム」と呼ばれる宇宙空間の巨大なガスの帯について、ハッブル宇宙望遠鏡を使って、その起原について解明することができたと発表した。

 

 マゼラニックストリームは、われわれの銀河(天の川)の周囲を回る大マゼラン雲・小マゼラン雲の近くから天の川の中ほどまで伸びている巨大なガスの帯で、1970年代始めに発見されてから長い間、なぜそんな巨大なガスの帯が形成されるのか謎に包まれていた。

 

 しかし宇宙望遠鏡科学研究所(米ボルチモア)のアンドリュー・フォックス氏らの研究チームがハップル宇宙望遠鏡を使って解析した結果、マゼラニックストリームは約20億年前に小マゼラン雲から、そしてそれより最近に大マゼラン雲から噴出したものであることが解明された。

 

 マゼラニックストリームは、2つの小さい銀河が天の川という巨大銀河に近づいたことで、その重力に引き寄せられて、星雲(小銀河)内のガスが吸い取られていく様子だった。

 

 いずれマゼラニックストリームはすべて天の川に吸収され、新しい星を作る材料にされる。

 

 今回の発見は、回りの小さな銀河を食べながら天の川のような巨大銀河が成長し、新しい星を生み出していく過程を解き明かす重要な手がかりとなる。

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