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汚染地下水のくみ上げ開始 福島第一原発

   福島第一原発で汚染された地下水が海に流出している問題で、東京電力は9日、応急的に護岸近くに掘った集水ピットから地下水のくみ上げを開始した。


   福島第一原発では5月下旬以降、観測用の井戸の地下水から高濃度の放射性物質を相次いで検出。東電は汚染された地下水の海への流出を防ぐため、護岸の地中に薬剤を注入して「土の壁」を作る工事を進め、9日に完成した。


   ところが、壁のせき止め効果が表れ、工事完成前から地下水の水位が上昇。壁を乗り越えて流出する恐れが指摘されていた。このため、東電は6日から1、2号機タービン建屋東側の海近くに深さ約2.5メートルの集水ピットを掘り、9日午後2時過ぎからくみ上げを開始した。


   くみ上げた地下水はトレンチ(地下トンネル)に移し、敷地内のタンクにためる。8月中旬をめどに、長さ約5メートルの管を約30本、護岸近くに打ち込み、真空ポンプで1日最大100トンの地下水をくみ上げる計画という。


   ただ、タンクにはタービン建屋などから出る汚染水を毎日およそ400トンずつため続けており、ここに地下水も加われば、汚染水の保管はさらに深刻な問題になる。原発敷地内に流れ込む地下水を汚染される前にくみ上げて海に放出することも検討されているが、抜本的な対策は依然として決まっていない。

 

 

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