防災と災害情報のニュースメディア
  • 宇宙

火星に観測史上最大の砂嵐 探査機オポチュニティ 電力切れで「音信不通」(動画)

火星探査車「オポチュニティ」が最後に送ってきたものすごい砂嵐(NASA/JPL)

 米航空宇宙局(NASA)は13日、火星で観測史上最大規模の砂嵐が続いており、太陽光発電ができなくなった無人探査車「オポチュニティ」が今月10日から電力低下で「休眠状態」に追い込まれたと明らかにした。

 

 NASAによると、先月30日に発見された嵐は、すでに火星の表面の4分の1の面積にあたる3500万平方キロメートルまで拡大して激しく吹き荒れており、太陽光は完全に遮られている。

 

「オポチュニティ」は、2004年1月からすでに15年以上探査を続けており、今回の嵐は観測開始以来、最も激しいという。NASAの研究チームが今月10日朝の通信を最後に、信号が途絶えているということで、「オポチュニティ」のバッテリー残量は24ボルト以下に低下して、「ミッションクロック」以外のすべての機能がシャットダウンしている状態だという。

 

 この「ミッションクロック」は、定期的に探査車を起動させて電力レベルをチェックして、地球に通信可能かどうかを判断するようプログラムされているもので、嵐のせいで太陽光発電ができない状態がこのまま続けば、探査車のシステムを維持させるための温度調節機に電力の供給ができなくなる可能性があるという。

 

 火星では2007年にも今回のような激しい嵐が2週間続き、このときは、「オポチュニティ」と双子の探査車「スピリット」が極端な寒さでシステムダウンを起こし「凍死」した。

 

 しかし、もともと90日のミッション期間を想定して設計された「オポチュニティ」は、すでに50倍以上長生きしていることから、研究チームは「今回もなんとか耐えてほしい」と祈るような気持ちで次の通信を待っているという。

太陽光

火星上空を飲み込む嵐のせいで太陽光は次第に届かなくなった(Opportunity/NASA)

砂嵐

オポチュニティから送られてくるカメラ画像。6月7日から10日にかけて砂嵐がどんどんひどくなっている(Opportunity/NASA)

 あなたにオススメの記事

メニュー