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キラウエア 降るのは火山灰だけじゃない!「緑の宝石の雨」その正体は?

溶岩流の周辺で拾われた緑の宝石(GEOetc @GEOetc2)

 ハワイのキラウエア火山は、最初の噴火から1カ月以上が過ぎた現在も、溶岩流出が続いている一方、周辺では緑色のビーズのような小石が大量に落ちているのが見つかっている。

 

 米アリゾナ州の気象学者エリン・ジョーダン(Erin Jordan)さんは最近、ハワイに住む友人の安否を気遣って連絡した際に、意外な報告を受けた。

 

「噴火と地震と溶岩でストレスだらけの毎日を送っているけれど、キラウエアからまた宝石の雨が降ってくるわと気持ちを切り替えるようにして楽しんでいるの」

 

 友人が送ってくれた写真には、透明なオリーブ色のきれいな小石の粒がたくさん写っていた。正体は「かんらん石」。その色合いから英語で「オリビン」と呼ばれており、宝石として扱われるものは「ペリドット」と呼ばれる。

 

 

 含有される鉄分によって緑色になり、夜の照明の下でも昼間と変わらない鮮やかな緑色であることから、古代ローマでは「夜会のエメラルド」と珍重されたという。

 

 ハワイ大学や米地質調査所(USGS)の地質学者も、最近噴出される溶岩には、かんらん石の結晶が豊富に含まれていることを確認している。

 

 かんらん石はマグマが地表に噴き出して固まった玄武岩に含まれる鉱物で、玄武岩自体は黒っぽい地味な色をしているが、風化するとかんらん石だけが残り、緑色の石粒ができる。

 

 溶岩が流出しているレイラニ地区とは反対側のキラウエア火山の南西に位置するマハナ湾には、緑色の砂浜が広がる「パパコレア・グリーン・サンド・ビーチ」があることでも知られるように、キラウエアは火山灰や火山ガスを放出するだけではなく、緑の宝石の雨も降らせるのだ。

かんらん石

エリン・ジョーダンさんの友人から送られたかんらん石の写真(Erin Jordan@ErinJordan_WX)

グリーンサンドビーチ

グリーン・サンド・ビーチに落ちている緑の砂粒(Wikimedia Commons)

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