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キラウエア「カルデラの底が抜ける!」3週間で急激沈降 風が作った対照的な風景(動画)

キラウエア火山では雨が降ると、溶岩に触れた雨水が蒸気となって立ち上って、幻想的な風景を作り出す(USGS)

 5月の爆発以来、今も活発な活動が続くハワイのキラウエア火山では、溶岩が大量に流出し続けたことによって、ハレマウマウ火口のカルデラの底が過去3週間あまりで劇的に沈み込んでいることがわかった。定点観測した画像をつなぎ合わせて見ると、その変貌ぶりに驚かされる。

 

 キラウエア火山は11日午前5時45分(現地時間)に、マグニチュード(M)5.3の火山性地震を伴う爆発が観測された。当時、ハワイは雨が降っていたことから、ハレマウマウ火口では蒸発した雨水が火口縁に沿って幾筋も立ち上がり、ピンク色がかった噴煙と混じり合って、地元の人が「デビル(悪魔の煙)」と呼ぶ幻想的な光景を作り出していた。

 

 

 米地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所(HVO)は、6月13日から今月7日にかけて定点観測カメラが撮影した火口カルデラの写真をつなぎ合わせたタイムラプス動画を作成。その結果、火山の東側のレイラニ地区で溶岩が噴出するごとに、カルデラの底が激しく落ち込んでいることがわかった。

 

 地下のマグマが移動することで、火口直下のマグマだまりの圧力が低下し、ハレマウマウ火口のカルデラを支える岩盤が崩壊して噴火を引き起こし、周辺の地盤沈下の原因になっているという。これまでの観察で、沈降は約24〜32時間ごとのペースで繰り返していることも判明した。

 

 一方、レイラニ地区で溶岩噴出を続ける火口周辺では、東から吹く貿易風と火山ガスの影響で、風下の南西側は完全に焼け野原になった反面、風上の北東側では青々とした緑が残っているのが対照的だという。

 

 

 

■国内の火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」でも随時更新しています。

蒸気

悪魔というより地獄のような風景。立ち上る蒸気が竜巻のようになっている(Acker, J.G./USGS)

溶岩流

画面向かって右側から貿易風が吹くため、風上の草木は緑のまま生い茂っているが、風下側は焼け野原だ(USGS)

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