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マクドナルドのサラダで寄生虫による集団感染 米イリノイ州など100人超「サイクロスポラ症」

寄生虫サイクロスポラ症の電子顕微鏡写真(CDC)

 

 米国では今年5月以来、テキサス州を中心に寄生虫が原因のサイクロスポラ症を発症する患者が相次いで発生しているが、今度はマクドナルドで提供されたサラダを食べた100人以上から感染が報告されており、イリノイ州とアイオワ州の保健衛生当局が調査に乗り出した。

 

 米中部に位置するイリノイ州とアイオワ州の公衆衛生局によると、イリノイ州では今年5月中旬以来これまでに約90人、アイオワ州では6月下旬から7月上旬にかけて15人が相次いでサイクロスポラ症を発症している。

 

 公衆衛生当局が患者に聞き取り調査した結果、イリノイ州では約4分の1の患者が発症する前日にマクドナルドのレストランでサラダを食べたと報告しており、アイオワ州でも同様の報告がなされているという。両州の公衆衛生当局はマクドナルド側に事態を伝え、原因特定に向けて全面的な協力を要請した。

 

 サイクロスポラとは寄生虫を含む糞便で汚染された水や野菜で感染する病気で、ヒトからヒトへは感染しない。熱帯や亜熱帯地域では一般的な病気だが、米国やカナダでは、春から夏にかけて、ベリー類や野菜などの生鮮農産物が原因の感染が多く、2013年にはテキサス州やアイオワ州など25州で643人が集団感染した。このときは、メキシコ料理のレストランで提供されたサラダに入っていた生のパクチー(コリアンダー)を使ったサルサソースが感染源だと推察された。

 

 米疾病予防管理センター(CDC)によると、今年6月中旬以降、アイオワ州を含むミネソタ州やミシガン州など4州で78人が感染し、いずれの患者もデルモンテ社が製造したブロッコリーやカリフラワー、ニンジンなどの生野菜が入ったサラダパックを食べた疑いがあると報告している。

 

 サイクロスポラ症は、感染すると、数日から数カ月間にわたって非常にゆるい水様性の下痢が続き、食欲不振、疲労感、体重減少、腹部のけいれん、嘔吐などの症状が現れる。

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